平均的日本男性

暇つぶしのドキュメント

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“名古屋走り”という言葉の本当の意図と運転マナーの話

この画像、見たことありますか?

帰るまでに命があるかわからん

おばあさんが“名古屋走り”の危険さを

端的に言い表している画像で、

よくネットで見かけます。

 

確かに愛知県は毎年のように

交通事故ワースト1位だったりしますし、

実際に愛知県内を運転していて

運転が荒いなぁと思う事もよくあります。

 

とはいえ、なんだか名古屋=荒々しいみたいな

イメージだけが

先行しすぎてやしないかい

とは思うんですよね。

 

そもそも“名古屋走り”とはどんなものか?

実際の他の県の運転マナーはどうなのか?

というところを実体験から書いていきます。

 

 

 

 

 

名古屋走りとは

そもそも名古屋走りとは

どんな運転マナーを指すのか。

 

Wikipediaを参照すると、

信号無視(主に黄信号での交差点進入)

速度超過

ウインカーを出さずに車線変更

歩行者軽視

などなど。

 

他にも複数ありましたが、実体験としては

上記の運転マナーが横行していると思います。

 

 

 

他の県の運転マナーはどうなの?

数年前の話ですが、

僕が会社を辞める際、有給消化ということで

約1か月ほどの休み期間がありました。

なのでそれを活用し、愛知県から

九州まで自分の車で一人旅をする、

という過ごし方をしました。

 

行きは中国地方から九州に入り、

帰りは四国を経由して愛知県に帰る、

というルートでした。

 

その道中、非常に思ったのが、

普通に他県でも

運転マナー悪い車多いじゃん!

ということでした。

一人旅はひとつの県に数日の滞在だったんですが、

その数日でも「運転マナーが悪い」と感じたので

結構印象に残っています。

最初に書いた”名古屋走り”の特徴を

他の県の人も結構やってるんですよね。

 

そんな経験をしているので、

“名古屋走り”という言葉には

なんか違和感を覚えているんですよね。

俗にいう名古屋走りって

名古屋だけの話じゃないよねって。

 

まぁでも、逆のパターンもあります。

僕は仕事で静岡に配属された時期があって、

約1年くらい静岡に住んでたんですが

静岡は運転マナーが明らかに良かったです。

 

静岡で印象に残っているのは、

横断歩道で歩行者が待っていると

高確率で車が止まる、という点と

赤信号が青に変わった時に

発進が遅れてもクラクションを

あまり鳴らされない、という点です。

 

 

 

データから見ると?

なので実際に数字で見るとどうなるか調べました。

 

平成30年警察白書 統計資料|警察庁Webサイト (npa.go.jp)

上記警察庁のサイトの

[第5章関連]

「5-4 都道府県別の交通事故発生状況(平成29年)」

を参考にしています。 

注目すべきは「人口10万人当たり死者数」

これを多い順に並び変えると上から、

福井、愛媛、山口、岡山、香川

と言う順番になります。

ちなみに愛知県は39番目

 

また、車の保有台数を多い順に並び変えると

愛知県が圧倒的に1番多い。

(東京より多い)

あとここには書いてないけど、

愛知県は人口も全国で4番目に多い。

 

以上のことから、実は

愛知県は全国的に見て、特段

運転マナーが悪いわけじゃない

ということが分かります。

 

 

 

なぜ“名古屋走り”という言葉だけが先行しているか?

まぁお察しかもしれませんが

さきほどの表で言うと、

「発生件数」はもちろん愛知県がトップ

(車が多くて人も多ければ事故発生の確率は

自ずと高くなる、ということ)

それ故、発生件数ランキングでは

毎年、愛知県がワースト1位になるわけです。

 

つまり逆に言うと、

愛知県で事故を減らす活動をした方が

全体で見た事故発生件数は下げやすい

と言うことになります。

 

そのため、“名古屋走り”という言葉を使い、

「愛知県は運転マナーが悪いから事故が多い」

ということにして、

「運転マナーを良くしなきゃいけない」

という風潮を作り、結果として

「交通事故数が減る」という

狙い・意図があるんじゃないでしょうか。

 

言ってしまえば、“名古屋走り”とは

プロパガンダのひとつ。

まんまと踊らされているということです。

ハードラックとダンスっちまった

 

 

 

 

 

結果、事故が減ればなんでもいいけど“名古屋走り”という言葉には狙いと意図がある

とはいえ、全国的な件数として

事故が減るに越したことはないです。

なので“名古屋走り”というプロパガンダ

ちょっと大げさだけど、良いことだと思います。

 

だけど、これを“名古屋”という括りに

限定してしまうのはもったいないですよね。

他の県でも同様に使える名称

した方がいいような気もしますし、

もしくはそれぞれの県で、

“○○走り”みたいな言葉を作る

というのも効果があるかもしれませんね。

 

 

 

以上、

表面的な言葉の裏には

いろんな狙いや意図があるかもしれない、

という話でした。

 

おわり