漫画でたまに見かける曲芸としてこんな表現があります。
漫画のキャラクター達は事も無げに手のひら上で刃物をくるくるさせます。
しかしこれって実際、実現性はあるんでしょうか?
刃物を手のひらでくるくるさせるにも練習が必要なはず
そもそもあの動きってどう考えても構造的に不可能じゃないか?とは思うんですが、仮にできたとしてもリスクだけがめちゃめちゃ大きい気がします。まぁとは言えこれをやることで相手を威嚇できますし、「カッコよさ」においては文句なしの動きであることは間違いありません。
でももし、くるくるさせてパシッと手で掴む瞬間に刃の部分を掴んでしまったらどうなるでしょうか?
当然、戦う前から手のひらや指に傷を負い、まともにその刃物が持てなくなるはずです。これから戦うってときにその武器を持てなくなるとなれば致命傷になりかねません。さらに言えば、めちゃめちゃダサくなることも必至です。
と言うことは漫画のキャラクター達も、ある程度あの動きの練習を裏でしているのではないでしょうか。
筆者も戦闘前には刃物を手のひらでくるくるさせたい内の一人なので、その願望を叶えるとともにどれだけ練習したら失敗せずくるくるできるのか検証していきたいと思います。
練習用装置を作ってみよう
まずはどのように手のひらでくるくるさせるかですが、ここはさすがに現実世界では何もなしで出来ないので、それ用の装置を簡単に作っていきます。
用意する物は、100均で売っている手動のハンディ扇風機と段ボールオープナーと太めの輪ゴム。
まず段ボールオープナーの刃の部分を塗装します。灰色の塗装用スプレーもしくはペンなどでも問題ないかと思います。
次にハンディ扇風機の回転軸の真ん中に沿って両面テープを貼り付けます。
段ボールオープナー全体で見て真ん中寄りの柄の部分とハンディ扇風機を、その両面テープで貼り付けます。
あとはそれをこのように手にセットし、輪ゴムで手首と固定させます。
刃物を手のひらでくるくるさせる練習用装置が完成しました。
練習すると成功率・失敗率はどうなるか
早速試しにくるくるさせてパシッと掴んでみましょう。
指を裂傷しました。
なるほど、やはり思っていた通り一筋縄ではいかないようです。
まずは練習する前に自分の実力を測ります。最初のお試しは除いて、連続で10回やってその内何回成功するかを試してみました。
成功はこんな形で+2点として、失敗したら(刃の部分を掴んだら)-2点ということにします。
このような形も一応成功として+1点。(とにかく、掴み方は微妙でもガッツリ刃の部分に触れていなければ+1点)
そんな条件でとりあえず10回連続挑戦。
練習前の合計得点は-1点となりました。
得点もそうですが、なにより失敗率が高いですね。10回中4回も失敗しています。これでは大事な場面でカッコよくキメれません。
ということでしばらく練習してみました。
~30分後~
意外にもけっこうコツがつかめたので再度挑戦してみます。
どうでしょうか?
合計得点としては13点。特筆すべきは失敗がなくなったことです。
コツとしてはちゃんと「視る」こと。回転していても柄の部分の丸穴はかすかに軌道が目で追えます。そのタイミングさえつかめば、失敗(刃の部分を掴むこと)はなくせることがわかりました。
しかし完全な成功(正しい方向で柄を掴む)は、狙ってもなかなか出せるようにはなりませんでした。もっと練習すれば出来るようになるかもしれませんが、もともとの動体視力や身体能力によっては限界があるかもしれません。
いずれにせよ、今回の検証としては以下のことが分かりました。
「刃物を手のひらで回して刃の部分を掴まないようにするには、刃物をよく視て掴む練習をする必要があり、さらに上手に掴むには動体視力等を備えた上で一層練習すれば出来るようになるかもしれない。」
この結論から言えることは、漫画のキャラクター達も「練習」自体はしている可能性があると言うことです。漫画のキャラクター達は基本的には動体視力や身体能力は現実の人間より上だと思いますが、やはりコツをつかむためには何度かやってみないと分からないはずだからです。(そこら辺の感覚は同じはず)
いかがでしたでしょうか。
筆者としては刃物を手のひらでくるくるさせたい願望が叶えられて満足です。また、検証結果としてもある程度納得のいく結果になったかと思います。
もし今後、刃物を手のひらで回すスキルが必要になりそうだという方は、ケガをする前に是非この装置を使って事前に練習してみてくださいね。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★
楽しさ:★★★★
実用性:★★
費用の掛からなさ:★★★★
おすすめ度:★★★
おわり