平均的日本男性

暇つぶしのドキュメント

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現代のお好み焼きは本当に自分の「お好み」か?自分のお好み食材だけでお好み焼きを作って気付いたこと

自分の好みの具材を乗せることから名前が付いている「お好み焼き」

ですが果たして、現代の普通のお好み焼きの具材は本当に自分の「お好み」でしょうか?

筆者の本当のお好み具材でお好み焼きを作ってみて、気付いたことなどを書いていきます。

お好み焼きの由来を考える

いまや日本食の一部とも言っていいお好み焼き。そんなお好み焼きのルーツをご存じでしょうか?

調べてみると、下記のようなことが書かれています。

お好み焼の祖先は安土桃山時代千利休が考案したお茶菓子“麩の焼き”に遡るといわれますが、直接的には、大正時代あたりには子供のおやつとして親しまれていた「一銭洋食」が現在の広島お好み焼の前身といえます。小麦粉を水で溶いて薄く焼き、ネギや削り節などを乗せて食べる「一銭洋食」。

戦後の食糧難を経て、経済の回復とともに次第に自分の好みの食材を乗せるようになり、一銭洋食から「お好み焼き」へと名前を変貌していったそうです。

 

実はそんな歴史があるわけですがよく考えてみると、いまのお好み焼きの具材の一軍たちは要は「人が選んだお好み」というわけでもあります。多様性のこの時代にそれはナンセンスではないだろうか。

 

という口実のもと、「自分のお好み食材の方が美味しいのでは?」と思ったので作っていきたいと思います。

 

 

 

“俺の”お好み焼きを作る

生地やソースを変えるとそもそもお好み焼きではなくなってしまうので、その2つは通常通りで作ります。

そんな前提で用意した自分のお好み具材4種がこちら。

 

エントリー№1:ねぎ

キャベツに代わる野菜要素。まぁそもそも野菜自体あまり積極的に好きというわけでもないけど、野菜がないとお好み焼きじゃないと思ったのでねぎを選択。

なぜキャベツではなくねぎか?というのは、例えば居酒屋のお通しで出るおかわり自由の塩だれキャベツはおかわりどころか残してしまう筆者だが、ラーメン屋で出るトッピングし放題のねぎだったら喜んでいっぱいトッピングするからである。

 

エントリー№2:からあげ

牛ハラミと迷ったけど、「お好み焼きの具材ならどっち?」という観点でからあげを選びました。あと例えば、ラーメン屋のランチセットでからあげセットか炒飯セットがあった場合、さんざん迷うけど結局からあげセットを選んでしまうくらいにはからあげが好きだからです。

 

エントリー№3:にんにく

シンプルに好き。例えばラーメン屋なら必ず入れる。

 

エントリー№4:マックポテト

マクドナルド行くとだいたい頼んでしまうやつですよね。普通に好きだし美味しいというのもありますが、今回のお好み焼きの野菜部門をねぎだけに背負わせるのは荷が重いかなと思って野菜要素(じゃがいも)を担ってもらおうとしたのと、細かく切れば天かすみたいな要素も補えるかなと思って選びました。

「かす」どころか本来は主役だけど

 

あとは通常通り全部混ぜて焼くだけ。お好み焼きは作る時の手間もかからなくていいですよね。そういった点も、お好み焼きがここまで普及するに至った理由だと思います。

 

 

 

お好み焼きの包容力・収束力にひれ伏す

これが自分のお好み具材だけで作ったお好み焼きです。

筆者はウイスキーもお好みなので、ハイボールも添えて

見た目は普通のお好み焼きですね。早速食べてみます。

味は率直に言うと、普通のとあまり差を感じないというのが正直な感想。若干ねぎが強いかな?というのと、からあげ部分はほんのりからあげを感じられる程度で、にんにく・マックポテトはその存在があまり感じられませんでした。この4種の具材で一番力の弱そうなねぎが一番主張強いとは。異世界転生小説の主人公みたいですね。

 

ちなみに具材等が余ったのでもう一枚焼きました。焼くときにからあげの配置を変えて、表面に来るように焼きました。

からあげの味が「ほんのり」から「ぼんやり」くらいになるまでは主張が強まりましたが、基本は1枚目と変わらず。ねぎ君が強すぎてどうしてもねぎ焼きみたいな感じになってしまう。

 

まぁとは言え、今回やってみて気付いたのはお好み焼きの包容力・収束力は強すぎるということ。けっこうどれも主張の強い具材を選んだつもりでしたが、味として普通のお好み焼きと大差がないということは、お好み焼きのあの味を構成しているのはほぼ「生地」と「ソース」なのではないかと思います。極端なことを言えばもしかしたら具材なしでも普通に美味しく食べられるのかも。それこそ初期の一銭洋食みたいな感じでも十分楽しめるのかもしれません。

そういった観点からするといまのお好み焼きの主流具材がキャベツ・豚肉に落ち着いているのも納得。具材が高級だとしても味がだいたいあの味に収束されるなら入れる必要ないし、かといって具材がなにもないのも味気ないので、値段とか入手のしやすさも考慮するとキャベツ・豚肉は絶妙なバランスなのかもしれません。

 

といった結果だったので、自分の中では値段と入手性も考えて、「お好み焼きはいまのお好み焼きのままでいい」という結論になりました。まぁいまのお好み焼きの具材も別に普通に全部好きですしね。

今後は普通のお好み焼きを焼くときでも、「お好み焼きの具材はすべて自分のお好み、かつ自分が選んで焼いている」という納得感を持って作っていけそうです。

 

 

 

暇つぶし評価

【最大評価★5つ】

時間つぶせる度:★★★

楽しさ:★★★★

実用性:★★

費用の掛からなさ:★★★

おすすめ度:★★★⋆

 

おわり