競輪ってどんな感じだ?
競馬と比べるとそこまでメジャーではない競輪。そもそも公営ギャンブル自体にそこまで知識のない筆者ですが、興味自体はあったので今回初めて競輪場に行ったところ魅力がたくさんあることに気付けました。
初心者なりに感じた楽しみ方や魅力、賭け方の解説などをしていきたいと思います。
熱き戦いがそこにある!…のか?
「公営ギャンブル」と言われて真っ先に思い浮かべるのは競馬ではないだろうか。
その次に競艇ときてその次くらいにやっと競輪が思い浮かぶ人が多いと思う。競馬は元々そこそこの知名度があった上に最近ウマ娘というビッグコンテンツが生まれたため、賭けはやったことはないけど存在は知ってるという人が多いはず。競艇は地域差があるかもしれないけど、東海地方では蒲郡競艇が有名でCMなどもよく見るし全国的なことで言えば「モンキーターン」という漫画が有名なので、こちらもそのイメージはつきやすいと思う。
対して、競輪はそれら二つのような有名コンテンツが思い浮かばないため、存在自体は知ってるし自転車で速さを競うことはわかるけど、レース自体に具体的にどのような展開があるかが想像しにくい。
また、競馬のような階級だったり競艇のようにマシン(自転車)の調子でレースが左右される、というような要素もあるだろうけどそれらの知識も筆者としてはまったくないと言って過言ではない。
そんな調子だが、先日名古屋周辺を散歩している際に「名古屋競輪場」が家から行ける距離にあることが判明した。
何事も知識がないからこそ新しい目線で評価ができるというもの。行ってわかった利用方法や競輪の楽しさなどを書いていきたいと思います。
散歩がてら「名古屋競輪場」に行ってみた
もちろん僕は最寄りの駅から向かう。今回は友人(同じく競輪知識ゼロ)と時間を合わせて一緒に競輪を楽しみに行こうと約束していた。
向かう途中の電車内では、こちらも競輪に向かうであろう出立ちの老齢男性が険しい顔をしながら鋭い眼光で前を見つめていた。これはきっと歴戦の賭人(かけびと)に違いない…と思ってたら違う駅で降りたので全然関係ない人だった。人は見た目で判断してはいけない。そんなことを思いながら中村公園駅に到着。駅構内では武将隊がお出迎えしてくれていた。
なんだか気分が高揚して賭けにも勝てるような気がしてきましたぞ殿!3番出口に急げ!ということで地上へ。
そういえば中村公園駅は地上に出るとバカでかい鳥居がある。せっかくなので勝てることを祈願してから向かおう。名古屋競輪場はここから徒歩約10分のところにあるらしい。
祈願が済んで早速向かうが、あえてリサーチをせず行ったため入り口がわからず変な場所に入ってしまった。
ここはどうやら「賭けをするためだけ」の場所らしく、レース画面や賭け状況の見えるモニターと精算機と喫煙所だけが設置されていた。ここから場内に入ることはできずレースや選手を直接見ることはできない。なんとも機能性に優れた場所であり、歴戦の精鋭たちがこぞって賭けを楽しんでいるようだった。もちろん僕たちはひよっこ中のひよっこであるため、ビクつきながら喫煙だけさせてもらい退散。場内へ入れる入り口を探す。
外周を周るとちゃんとした入り口があった。この地図で言う四角の2か所から入れる。
賭け方や場内の雰囲気、食堂など
なんやかんやで結局10時半ごろに場内に到着。これが名古屋競輪場だ!
まわりの様子を伺い賭け方を探る。どうやらこの右の紙でレースごとの情報を得て、左の用紙に書き込んで機械に入れてお金を払うという流れらしい。
賭け方はこちらを見ると分かりやすい。
簡単に説明するとこんな感じ。
- 3連単-1,2,3位をビタ当てする。当てるのが難しいので倍率が一番高い。ここを当てて大きく勝ちたいところ。
- 3連複-1~3位に入る車番を当てる(順位は合ってなくていい)。
- 2車単-1,2位をビタ当てする。当てるのがそこそこ難しいけど倍率もそこそこ良い。狙っていきたいところ。
- 2車複-1~2位に入る車番を当てる(順位は合ってなくていい)。
- ワイド-1~3位に入る2車を当てる。当てるのが簡単なので倍率が一番低い。堅実に当てていきたいところ。
上から順に倍率が高い(当てるのが難しい)。最初は無難にワイドや2車複くらいで様子を見た方がいいかも。
とりあえず時間的に7レース目を予想。最初は2車複で買ってみた。
買う時はこの自動精算機に先にお金を入れ、先ほどの予想した用紙を入れるだけ!意外と簡単でびっくり。
出走時間を待っていると選手が続々とスタート地点へ。いよいよ始まるぞ…!
1~2周は先導車が走り、その後を選手たちが陣取りしながら追っていく。
1レースはだいたい5分くらいだったかなと思います。さぁ僕の予想はどうなるか…。
…なんと人生初競輪一発目で初勝利を収めました。
そこまで高い倍率ではないけどやっぱり当たると嬉しい!
その後もすっかり競輪の雰囲気や賭けの楽しさにハマり、最後のレースまで賭けていきました。
最終的にトータルするとまったくもってボロ負けしたわけだけど、そんなの気にならないくらい楽しかった。
ちなみに場内には食堂(フードショップ758(ナゴヤ)というお店)もあり、食事も楽しめる。
店内ではけっこういろんな種類の料理が楽しめるしアルコールも提供している。
驚いたのは料理が割りと安いというところ。固定概念だけどこういう場所の料理は若干高めだと思っていたから、賭けで負けた身としては非常にありがたかった。僕は鉄火巻き(¥250)とコロッケ(¥120)と串カツ(¥120)を食べた。
最終レースが終わってから食べていたため、最後の方で選手らしき人もここでご飯を食べていた。なんか最後の最後に得した気分。
競輪の魅力
競輪の賭けとしては負けてしまったけど、楽しめるかどうかの賭けには勝った気分です。
朝は意外と早い時間から始まり、昼過ぎくらいには終わるという健康的時間帯や屋外で楽しめる開放感、100円からでも賭けができる点や賭ければ賭けるほどその奥深さが分かってきて病みつきになる点、そして最後の1周,いや最後のカーブ,いやいや最後の10mまで勝敗がどうなるか分からないスリル感。
競輪を構成する要素すべてにちょうど良さを感じられました。娯楽としてかなり完成度が高いと思います。そりゃおじいちゃんたちも来るわけだ。行くまでにちょっと距離もあるので散歩にもなって本当に健康にも良さそうという点もけっこう他の娯楽とは一線を画しているかもしれない。
また、賭け方なども分かりやすい上にどの選手が勝ちそうかというのも情報紙を見れば初心者でもなんとなく予想が付けられるので非常に取っ付きやすいと思う。レースを経るごとにどういう基準で賭ければいいか、というのも自分の中で微調整できていくのが成長を感じられて面白かった。
競馬は1レースごとの馬の数が多くてどこにどうやって賭けたらいいか見当も付かない感じがするし、競艇は逆に船の数が少なくレース展開も劇的なものが少なそうだと思っています(どちらも知識がないため先入観だけですが)。それに対して競輪はその中間で良いとこ取りをしているような印象を受けました。
競輪、侮ることなかれ。
初めて行った競輪場として名古屋競輪場というのも良かった。中村公園駅は名古屋駅からも近くて行きやすいし、先述したけど駅からちょっと歩くというのも暇つぶしとしては最高。
機会があればぜひ立ち寄ってほしい暇つぶしスポットだと思いました。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★★
楽しさ:★★★★
実用性:★★★
費用の掛からなさ:★★⋆
おすすめ度:★★★★⋆
おわり