平均的日本男性

暇つぶしのドキュメント

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【論破するには?】論破王と哲学者から見る、議論・討論の有利な進め方

最近、“ひろゆき”が人気らしい

最近よくYouTubeだったりとかで

見かける男、西村ひろゆき

 

元は2ちゃんねるの開設者で

その中で「論破王」の称号を得つつも、

2ちゃんねるの元管理人として

様々な点で訴訟されているそうで、

その賠償金を払っていないことで

小学生YouTuberのゆたぼんから

皮肉を言われたりしていましたね。

 

そんなひろゆき氏ですが

最近だとYouTubeでの活動が活発で、

登録者数は100万人越え何十万再生はザラ

切り抜きチャンネルも多数あり

それも何十万再生あるのが当たり前

という状況です。

 

かく言う僕も

切り抜き動画はいくつか見たことがあります。

YouTubeがおすすめ動画として出してくるので)

 

そして、世の若者も

けっこうひろゆき氏が好きらしい。

検索していたらこんな過激な主張すらも見つかりました。

何故ひろゆきが支持されているか理解できない老害共へ (hatelabo.jp)

 

なぜ彼はここまでの人気が

出ているのでしょうか?

 

 

 

なぜ人気なのか?

ひろゆき氏のしゃべりを

見たことある人なら分かると思いますが、

けっこう毒舌的だったり、

否定的だったりする印象があります。

なのになぜこれほど人気なのか?

 

「西村ひろゆき 人気」で調べてみると

人気の理由は大きく3つかなと思いました。

・イエス/ノーがはっきりした話し方

・人生経験豊富で頭のキレがすごい

・弱者や若者の立場に立って物事を考えている

 

まぁ分からんでもないですけどね。

それにしてもちょっと異常なまでの

人気になっているなぁと感じます。

上に貼ったリンク先もおそらく

10代20代の主張でしょうが、

そこまで完璧にひろゆき氏が正しいか?

と僕は思ってしまいますね。

(こんなこと言ってたら老害って言われちゃうかも)

 

 

 

議論の中身は置いておいて、議論の「やり方」は上手だと思う

ちょっと前ですが、

評論家?の三橋貴明氏とひろゆき氏が

YouTubeで対談を行っていました。

これはその切り抜き動画です。


www.youtube.com

 

正直、聞くに堪えない。

極端な例え話だったり、相手の話を遮ったり

そもそも相手をバカにしたような喋り方だったり…

 

しかも、ひろゆき氏の主張自体もよくわからない。

要は「給付金を出してもどうせ邪なことに

使われるから給付金は出さない方がいい」

ということなんだと思いますが、

これって本当に正しいでしょうか?

三橋氏の反論を聞いている上でも

あまりひろゆき氏の主張が正しいとは思えません。

 

そして、ひろゆき氏もこの話し合いの中で

“この主張が正しい”と証明しようとは

していないように見えます。

反論自体の粗を探したり、例え話をして

話を逸らそうとしている気がします。

 

まぁちょっとそこら辺が

浮き彫りになりすぎてはいるのですが、

これって議論する上では

上手なやり方だと思うんですよね。

自分の主張が不利になったと感じたら

話を逸らすか相手を落とすかってやり方。

 

綺麗事で言ったら

議論は勝ち負けじゃないし、

論破することが目的でもないんですがね…

まぁそんな綺麗事は置いておいて、

“自分の主張の方が正しい”と突き通すためだけ、

という観点で見ると、ひろゆき氏の

議論のやり方自体は上手だと思うんですよね。

 

 

 

哲学者アルトゥル・ショーペンハウエルが持っていた「相手との論争に勝つための技術」

1800年くらいのドイツに、

アルトゥル・ショーペンハウエル

という哲学者がいたらしい。

最近読んだこちらの本に載っていました。

 

ショーペンハウエル

「相手との論争に勝つための技術を収集する習慣」

を持っていたらしい。

要は学者の世界でも、

“正しい主張をしても議論に敗ける”

ということがあり、その逆もまた

当然のようにあった、ということだそうです。

 

そんなショーペンハウエル

“相手との論争に勝つための技術”を

本の中からいくつか引用します。

・相手の主張を拡大解釈する

・相手の主張をカテゴライズする

・論争の進行を邪魔して話題をそらす

 

これまんまひろゆき

やり方じゃねーか!!

ひろゆき氏は無意識ではなく、

意識的にあんな話し方を

している可能性があります。

だとしたらなかなかの性格の悪さだし、

負けたくないという気持ちが強すぎる。

 

とは言っても、

議論や討論って結局は

「どちらの主張が、より正しいか」

というような図になりがちですし、

それだったら綺麗事ばかり言っていても

しょがないですよね。

「主張はあまり正しくないけど

議論で勝ちに行こうとする」のは

むしろ自然のことなのかもしれない。

 

 

 

「議論」においては正しい主張=勝ちではない

結論、

「議論」においては正しい主張が

絶対に勝つわけではない。

 

これって会社とかでも

意外と勘違いしている人が

多いような気もします。

仕事の上では様々な場面でいろいろな

主張が出てきますが、必ずしも

「正論を言っていればその方向に進む」

というわけではないと思うんですよね。

 

結局、

正しい主張だけしていれば

いいわけではないんです。

そういった意味で言うと

ひろゆき氏のような話し方も

あながち間違ってはいないのかもしれません。

(もちろん間違ってる部分も多々あると思いますが)

 

議論をする際には、

ひろゆき氏やショーペンハウエル

やり方をちょっと参考にしつつ、

正しい主張=勝ちではない、ということを

念頭に置いて話していくと

意外と上手くいくかもしれませんね。

 

おわり