サウナというエンタメ
近年、というかここ10年~15年でサウナという文化が急速に定着した。
筆者もスーパー銭湯に行ってはサウナで汗をかき、水風呂で〆て、いわゆる「ととのい」というのを楽しむ。
銭湯や温泉に行ったらサウナがないと物足りなくなっている。
そんな妄信的とも言えるレベルでサウナを求める人は多いはずだ。なにせ休日に行くスーパー銭湯のサウナ室は男たちがぎゅうぎゅう詰めで座れないタイミングもあるほどだから。
「みんな好きね…」と思うものの、自分もそのなかの一人。
ぎゅうぎゅう詰めも暑さが増すような気がしていいんだけど、やっぱり気兼ねなくサウナに入りたいという欲はある。
「自分専用のサウナ」…
もしあったとしたらテンションあがる。
昔、家庭にお風呂がなくほとんどの人が銭湯に通っていた時代は同じような気持ちだったんだろうか。「家に風呂あったらテンションあがるな」と思っていたのかもしれない。
名古屋の『個室サウナROUTINE(ルーチン)』に行ってきた
そんなことを思っていた休日の午前中、なんの気なしにGoogleマップを眺めていたら、名古屋のど真ん中に“ある”ことに気付いた。
「個室サウナ」の文字ッッ
行くしかないでしょっ!
ということで普段の出不精からは考えられないスピードで準備し現地へ。
こちらが名古屋の丸の内駅から徒歩1分という好立地に位置する『個室サウナROUTINE(ルーチン)』
「会員制?月額とか必要なの?」と思っているそこのあなた。
必要ないんです、月額。
当然のように単発利用可能でございました。感覚としてはスーパー銭湯に近かろうかと存じます。
しかしスーパー銭湯と違うのは、予約が必要という点。
個室サウナに行くということはつまり、ゆったりと過ごしたいということ。そのため混雑を避けなければいけません。そういった理由から予約制にして時間帯当たりで入れる人数を管理しているのだと思われます。
この予約のために会員登録が必要なわけですが、これは個人情報を登録するだけです。所要時間5分ほどで登録できますし、登録出来たら即予約ができます。
予約帯も15分刻みでフレキシブル!ホスピタリティ!
“予約”と言っちゃうと「数日前にサイトを開いて空き時間を確認して…」みたいな気負いを感じてしまいますが、ここは行く直前に自分の予定に合わせて予約するだけでOK。筆者も行く15分前に予約しました✌
予約時間10分前になるとサイトのマイページからQRコードを表示できるようになります。
これを…入口のリーダーに読ませることで…
<ヴィーン…ガチャ…
これで入場できるっていう寸法だ。スマート!
入るとスタッフの方が出てきて利用方法の説明をしてくれる。初めての人も安心して利用できるってなわけです。
なかの雰囲気
初めてなこともあってまずは60分予約で入りました。
結果的に言うとこれ、あっという間。
90分か120分にすればよかった…!
中はこんな感じになっていてけっこうコンパクトな設計になっています。
最大でも5~7人くらいでしょうか。
この人数設定、広すぎないスペースも絶妙な塩梅。「個室サウナ」に求めているものがそこにある。
個室サウナ自体は外の機器に自分のスマホをつなげば好きな音楽を流せるし、サウナストーブも付いてて好みの香りのセルフロウリュも楽しめてまさに個室空間。
スペース的にはこのイラストと同じくらい。
若干の閉塞感は感じるかもしれないが暑めのトイレくらいの空間だと思えば問題ない。
水風呂は一般的。冷たすぎないくらいの温度で、ととのうにはちょうどいい。
休憩スペースにはリクライニングチェアが4つ。それ以外にもイスがあるから、座れないということにはならない。こういった点も時間当たりの人数を管理している良さが出ている。
ただ残念ながら外気浴できるスペースはない。とは言え内装に“あの葉っぱ”(下図)が飾ってあったりして本場っぽさが醸されているのでととのいにはなんら支障はない。
体験記
施設内容としてはそんな感じでした。
筆者は一人で行きましたが友達2人で行くとちょうど楽しいかも。
しかしながら、どうしてもひとりで初めての場所に行くのは緊張してしまう。
一通りスタッフの人に説明してもらって入ったものの、やっぱり最初はオドオドしながらまわりの様子をうかがっていた。
ロッカーで全裸になるんだけど、施設内が思っていた以上にコンパクトなもんだから「えっ…?これ全裸でいていいんですよね…?」という気持ちになった。
いや全然いいんだけど「個室サウナ」という少し意識高めに感じるスペースなため、スーパー銭湯と同じような感覚ではいられないな、と勝手に襟を正してしまう気持ちだった(全裸だけど)
しかしサウナ室に入ってしまえばこっちのもの。
誰の目も気にしなくていい。好きな音楽を聞けるのもリラックスできて良い。
途中、電波が途切れたかで音楽が止まったんだけど、隣の個室からは知らん人の全力の熱唱が聞こえてきて「あぁ…自然体でいていいんだ…」と思えたのもポイントが高かった。
その後、水風呂に入りリクライニングチェアでととのう。
チェアから見上げると壁にはヴィヒタ…
顔を前に向けると夕方のニュース…
「あぁ…なんて贅沢な時間なんだ…」
ととのっている時の「幸せかみしめてる感」って良い。脱力してて、声を出すとしたら「ほへ~」だと思う。
だれにも邪魔されずにそんな時間が取れたらそれだけで最高じゃないか。
頭の中にはこのセリフが流れていた。(「トンカツ」を「サウナ」に置き換えて)
そんなことを感じた個室サウナだった。
スーパー銭湯とかでサウナに親しんでいる人は一度体験してみてほしい。そして休日のちょっと贅沢な幸せを感じてみてはいかがだろうか。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★
楽しさ:★★★★⋆
実用性:★★★★
費用の掛からなさ:★★★
おすすめ度:★★★★⋆
おわり