魔女の宅急便で有名な『ニシンパイ』を本場イギリス風に作ってみよう!
日本ではあまり馴染みのない『ニシンパイ』。
お店などでも見かけないので食べる機会もあまりないと思いますが、味はどうなんでしょうか?
『ニシンパイ』と聞いて思い浮かべるもの
ニシンパイ、日本においては食べたことがない人の方が多いと思いますが、その単語や見た目はどこかで見たり聞いたりしたことがあると思います。
おそらく多くの人が思い浮かべるのは、「魔女の宅急便」で主人公キキがニシンのパイを届けるシーン、もしくは本場イギリスの激ヤバな見た目の料理だと思います。
魔女の宅急便と本場のニシンパイとの見た目はかなり違いますが、材料とかは一緒だと思うので味はだいたい同じかと思われます。とは言え見た目だけでは味の検討が付かないので、実際にStar gazy pieを作ってその味を体験してみようと思います。
作ってみよう
検索すると魔女の宅急便のような見た目のパイの作り方はたくさん出てきます。参考にしつつ、本場っぽいStar gazy pieを作ります。
材料
<材料1人分>
パイシート 2枚
じゃがいも 1つ
ニシンの缶詰 1つ
バター 約6g
牛乳 50㎖
小麦粉 小さじ2
塩胡椒・ガーリック・小麦粉 適量
(お好みでシシャモなど)
作り方
①じゃがいもを適当に切り、皿に移してラップをかけ、600wで3分ほど温める。冷めたらスプーンなどで潰す。(冷めるまで時間がかかるので先に②以降を進める。)
②フライパンにバター6gと小麦粉小さじ2を入れ、弱火で温める。
ぐつぐつしたら火を止め、牛乳50㎖を加えて混ぜる。
ダマがなくなったら、再度弱火にかけてとろみが出るまで混ぜる。
別容器に移し、冷ます。
③ニシンをキッチンペーパーに並べ、ガーリック・塩胡椒を振りかける。
④まな板等に小麦粉をまぶしパイシートを広げ、潰したじゃがいも→冷ましたソース→ニシンの順に重ねる。
各材料はシート1枚に付きだいたい半分くらい乗ります。
乗せたら半分たたんで、端をフォークで閉じます。
⑤お好みでシシャモなどの頭を挿し別容器に入れ、200℃で10分、180℃で10分オーブンで焼けば完成。
作ったニシンパイのお味は?
焼き上がりがこちら。
好みによってはもう少し焼き時間を長くしてもいいかもしれませんね。
見た目はともかく、味はどうでしょうか。
…お、おいし~!
シンプルに言うとしょっぱさや苦さと甘さがクセになるお料理、といった感じです。
パイシートのもともとのほのかな甘み、ニシンの塩っけと魚臭さがちょうど良い塩梅で混ざり合い、それをじゃがいもで受け止めているしっかりとした料理だと感じられます。また、アクセントとしてのガーリックもかすかに風味が効いていて食べる手が進みます。
正直、食べる前は「美味しくないだろうな」とほぼ確信していたのですが、良い意味で期待を裏切られました。
魔女の宅急便の方ではじゃがいもではなくかぼちゃを使っているようなので、もしかしたらそっちの方がもっとしょっぱさと甘さがはっきり分かれているのかもしれません。ただ、本場ではじゃがいもを使うそうなので今回はそちらをマネしました。(結果美味しかったので問題なしです。)
ニシンという魚自体あまり食べたことがなかったんですが、けっこう臭みが強い魚だということを今回初めて知りました。「イギリス料理は不味い」と言われがちですが、ニシンパイに関してはニシンの魚臭さを昇華させるために苦労して編み出した料理なのではないか、と思わされました。この料理が編み出された時期にイギリスではニシンしか魚が獲れなかった、という背景があったとしたら納得すると共に、当時のイギリス人の努力が垣間見れたと思います。
ただし、頭をぶっ刺す意味はまったくもってないのでやはりイギリスには恐怖の念を抱くばかりです。
いろいろ書きましたが、美味しさについては間違いありませんでしたので、食べたことがなく味が気になっている方は一度試しに作ってみてはいかがでしょうか。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★
楽しさ:★★★⋆
実用性:★★★
費用の掛からなさ:★★★
おすすめ度:★★★
おわり