カレーチェーン店の雄、ココイチ。そんなココイチだが、実は名古屋にだけ「カレーパン」を扱う店舗があった。
もはやカレーライスにおいては日本を制したといっても過言ではないココイチだが、その野望は留まることを知らずベーカリー業界にも手を伸ばし始めていたのである。
ココイチのカレーパンが食べれる店舗
そんな店舗の話を聞き、去年その「名駅サンロード店」でカレーパンを食べてみたわけだが、味はもちろん美味しいしその本気度が伺えるほどのカレーパンのクオリティだった。(詳しくは以下の記事へ)
最近めっきりその店舗の近くに行く機会がなくご無沙汰だったため、つい先日ココイチのカレーパンを求めその店舗に伺った。
すると…
「CoCo壱ベーカリー」…だと…?
なんと元々あった通常のココイチの店舗は通路の向かい側(店舗は地下街にあります)に移転しており、さらにその横に「CoCo壱ベーカリー」なるお店が爆誕しているではないか!
こいつぁ早速食べてみるしかあるまい!ということでお店でパンを買ってきた。
店内はまさしくパン屋のようになっていて、トレーとトングでショーケースからパンを取っていくスタイル。
行ったのが少し遅めの時間だったこともあって売り切れている種類のパンもけっこうあった。残っていたパンから気になったものを購入。
左のカレーパンはスタンダードなカレーパンの形状。いくつかこの形状で中身違いのカレーパンがあったけど一番うまそうなこれをチョイス。
上のパンは選べる辛さのカレーパン。この時間に残っていたのは10辛のみ。「おもしれーじゃん?」と思ったので買ってみた。普通の店舗のカレーライスで10辛と言えば辛い物好きでもかなりハードルが高いと聞くし、確か5辛くらいまで経験したことがある人しか頼めなかったはず。カレーパンの10辛はそんな制約がなかったので手軽に挑戦してみたいと思う。
そして右のパンは「甘い系だろうか?」と思い購入。カレー屋の甘い系パンってどんな感じだろう?正直、「パン屋には甘い系も置いておかなくてはならない」ノルマのための単純な甘味パンだとこの時は思っていた。
去年、本業のカレーライスの店舗の傍らで販売していたカレーパン。その時ですら中のカレーはもちろん、パンにも本気度を伺えたもんだが、専業となった今はどれほどの腕前だろうか。
CoCo壱ベーカリーのパンを味わってみた
一品目、特選牛スジ煮込みカレーパン。
中身はやはり言わずもがな、注目したいのはパン部分。伝わるだろうかこの薄さともっちり感。去年のカレーパンでも感じていたが、やはりカレーだけじゃなくパンのクオリティが高い!
カレーにかまけてパンをサボるようなことはしない。ココイチはマジでベーカリー業界も制覇しようとしているようだ。そう感じられるほどカレーパンとしての調和がとれている。
二品目、10辛カレーパン。
さて、と。覚悟を決めねばなるまい。
しかしながら見た目やにおいからはそこまでのヤバさは感じられない。とは言え、カレーライスの10辛を食べたことすらなく、4辛でほぼギブアップしたことがある筆者にとってはかなりのデンジャーゾーン…。
辛さは…どうだ…?
と、大袈裟な前フリをしましたが、食べてみると実際そこまでは辛くなかったです。カレーライスの10辛とはほとんど別物かも。確かにけっこう辛くはあるんだけど、全然美味しい範疇の辛さ。「食べられない」とか「食べ物で遊ぶな!」みたいな辛さではなくて、「カレーパンにも辛みの刺激が欲しいぜ」っていうワイルドな方におすすめできる一品でした。
3品目、クリームチーズとミックスナッツパン(正式名失念…)
「なぜにS字?」と思うかもしれない。食べて分かったが、おそらくこれは「スパイス」のSだ。
見た目と名前的には単純な甘い系パンと思っていたが、実際に食べてみるとめっちゃスパイスやん!と驚愕した。クミン?カルダモン?なに?この味のスパイスがなんなのかは知識がなくて分からなかったけど、たぶん食べた人はきっとこの味に驚くはず。
このパンを食べて思ったのは「ちゃんとカレー屋の矜持守ってる!」ということ。パン屋を始めたからと言って、CoCo壱は安易に甘さに逃げていない。まぁただしこのパンについては人は選ぶかもってくらいスパイススパイスしてた。
おわりに
いかがだろうか、CoCo壱ベーカリー。
カレーライスで日本を制しても止まらないココイチは、ガチでカレーパンでも日本を制そうとしている。もしかしたらもうすでに他県とかにもCoCo壱ベーカリーは展開しているのだろうか。していてもおかしくないほどのクオリティだった。
しかしながらやはり驚かされたのは、執着的とも言えるココイチの“カレー”というものに対する探求心。ぶっちゃけ今まで普通のココイチのカレーではスパイス感はあまり感じたことがなかったが、カレーパンを手掛けるに当たり改めてスパイスの研究等を行ったに違いない。
たった3種類食べただけだが、特に3品目のパンについては狂気じみたものすら感じた。これの開発の裏ではスパイスに憑りつかれた社員がいるに違いない…。
最後に、印象的な店舗の名刺?が置いてあったのでそれも残しておく。
食べ終えた後にこれを見ると、もはや違う意味にも見えてきてしまう。
名古屋に来た際にはぜひ立ち寄ってみてください。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★
楽しさ:★★★★⋆
実用性:★★★★⋆
費用の掛からなさ:★★★
おすすめ度:★★★★★
おわり