平均的日本男性

暇つぶしのドキュメント

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【名古屋】降りたことのない駅周辺を散策する:高畑~中村公園【地下鉄東山線】

どうしたら身近で楽しく散歩できるかな

旅行先でする散歩・散策って楽しいですよね。なぜ楽しいかって、おそらくですが「知らないから」じゃないでしょうか?

「歩いた先に何があるかな?」「散策したらこんなものを見つけた!」そういう感情が得られるから楽しいんだと思います。

つまり、「知らない土地を歩く=楽しい」ということのはず!

近場は逆に知らないことが多い

旅行とは、行ったことのない・観たことのない・知らない土地に行くものだと思います。そこに遠い/近いという違いはあれど、距離は大した差ではないはず。むしろ近い土地の方が意外と知らないし行ったことがないというケースも多い。

 

筆者は愛知在住だが、県外の人から「愛知ってなにがある?」と聞かれても良い感じの答えを持ち合わせていない。だけどこれは愛知県民に限った話ではないんじゃないでしょうか。意外と自分の住んでいる地域のことは灯台下暗しで見えないものだと思う。

 

なぜ知らないか?それは逆に近すぎて行かないから。

であれば行こうではないか、めっちゃ近い場所へ日帰り旅行へ。

 

 

 

地下鉄で高畑駅に向かう

行先は地下鉄東山線の終点、高畑駅

東山線は名古屋地下鉄において最も利用者が多い路線。主要な駅として名古屋駅、栄駅、千種駅今池駅などがある路線だ。

そんな東山線ですが上に挙げた乗降客数の多い駅は主に東側に寄った配置になっていて、名古屋駅を過ぎて西側に行くと極端に乗客が少なくなってくる。

黄色の線が東山線
亀島~高畑は乗降客が少ない。

名古屋以西の駅にはおそらく商業施設とかもないので、「目的を持ってその駅に行く」という人が少ないからじゃないかなと思います。

筆者も名古屋以西の駅にそもそも電車で行ったことがない。故になにがあるかまったく知らない。ということで絶好の旅行先と言える。

 

いつも通りの流れで最寄り駅から高畑駅を目指す。

知らない土地に行く、ということだけで少しだけ浮足立つ気持ちを抑えつつ、電車内ではスマホを触らず、車窓からの眺めを楽しむ。(地下鉄だから何も見えないけど。)

こういう時だからこそ逆に車内を見て気付けることもある。意外とスマホいじってる人少ないなとか最近の吊り革は高さをバラバラにしてるんだなとか。

背の高い/低いに配慮しているのか?

 

高畑駅までの途中の駅ももちろん降りたことがないし、初めて通り過ぎる駅のホームも新鮮に感じる。亀島駅は最近イオンができた影響で綺麗にリフォームしたのかな?という印象だった。ほかの駅はだいたい同じ感じの印象で、昭和の頃作ったであろう細長いタイルが連なる壁が通り過ぎていった。

もちろん乗客は全然いない

しかし日曜のお昼頃ってのもあるかもしれないけど、名古屋駅を過ぎると本当に人がいないな。ひと車両に自分含めて5人くらいしかいない。悠々座れるしこれも逆に旅行先の電車って感じで気分いいんだけどね。

 

そんなこんなで終点(高畑駅)到着。

ここも細長いタイル

当然かもしれないけど、終点に着いたら電車内の掃除するんだね。青色の服を着たおばちゃんたちが掃除機でごみを吸っていました。いつもご苦労様です。

 

 

 

高畑駅周辺にて(謎のオブジェ、小さな気付き)

早速地上へ駆けあがる。

快晴!

絶好の散策日和だなぁ…。ん?右下になんか…

駅前あるある、謎のオブジェ。

いいですね、こんなの実際に現地行かないと知らなかったわけですから。手前に無限と書かれていますが何が無限なんでしょうか。左肩を痛めてそうだから、痛みが無限なのかな?

 

駅を基点に周辺の散策。

なんか映えそうな巨大たぬきがいたり、足元には犬千代ルートなる表示があったり。

 

住宅街の中に急に現れる荒地の一角。名古屋の子供はこういうところで自然と触れ合うのだろうか。

 

歩きの速度だからこそ気付けることがある。

もし車で通っても気付かないし疑問にも思わない。特にこれ、という見所があるわけではないけど、あえて歩いてみるといろいろと考えを巡らせられる。こういった小さなことに気付けるのは、歩きの速度というのもあるけど降りたことのない駅に目的もなく降りたというのも理由だと思う。

 

まぁけど逆に主張が強すぎてどう転んでも気付かされるものもたまにある。

パチンコ屋の看板

店名は大統領。なかなか大きく出ているパチンコ屋だ。率直に「なんか不遜だなぁ」と思った。

 

その後、岩塚駅を目指して歩いて北上。

高畑~岩塚間は幹線道路の下に地下鉄の路線が敷かれている。つまりその幹線道路を歩いていけば自然と岩塚駅に着く。

なのでしばらく歩いていたけど、途中で変化がなくて歩いてて楽しくないな~となってしまった。大通りだからだろうか?車が通っててその脇にぽつぽつとお店がある、というのはどこにでもある風景だからもう飽き飽きしているのかもしれない。でもこれも逆に近年の日本の原風景なのかな、なんて思ったりもした。

 

ちなみにそんな中でも珍しい光景としては、聞いたことがない100均店舗とチョーヤ梅酒の営業所。

品揃えはダイソーっぽかった

こんなところにあったなんて知らなかったな~。

 

 

岩塚駅周辺にて(ノスタルジックと脇道)

岩塚駅までの間にあった良い感じのうどん屋さんでお昼ごはん。

どこにでもありそうでないような、でも味を想像して安心できるような、ホッとするうどん屋さんでした。小さい頃に親に連れてってもらった地元のうどん屋思い出すなぁ。こういう店は麺やわやわなんよな。でもそれがいいんだよな。

 

食後はやっぱりコメダだよな。とりあえずたっぷりサイズのアイスコーヒー飲んでおけばオッケー。ブラックサンダーとコラボしたシロノワールがあったけどカロリー過多になりそうだからやめといた。

 

コメダを出て中村公園駅を目指してさらに北上。

今度は大通りを少し外れて脇道を歩いていく。やはり脇道の方が歩いてて楽しい。小さな公園があったり、住んでる人の生活感が見えたり。そこに居る人たちの普段通りの姿が見える。歩いている時も、親に連れられた子供が点滅信号を見て「見てー!あの信号点滅してる!すごい!」と言っていた。何の脚色もないありのままの親子のやり取り。知らない人たちだけど「確実にここで生活してるわぁ」と実感する。そして子供は大人にとって当たり前のことに着目できてすごい。大人はいつからあんな純真さをなくすのだろうか。

 

 

 

中村公園駅周辺にて(大門横丁と都市の空気の接近)

中村公園に近付くにつれ段々人通りが多くなって街並みも飲食店が多くなってきた気がする。名古屋駅も近くなっているのでさすがに地上は人が多くなってきている。

これは駅周辺にある緑に支配されつつあるビル

駅前にはどでかい鳥居とお約束の謎オブジェがある

ここからちょっと距離あるけど競輪場が近くにあることを初めて知った。熱き男たちがレースに挑んでいるんだろうなぁ。今度行ってみよ。

 

さて、ここからは北上をやめて東に進んでそのまま名古屋駅を目指す。降りたことのない駅周辺の散策も大詰め。

道中、オツな横丁を発見した。大門横丁というらしい。日曜の昼過ぎだから当然どこも開いてなかったけど、どのお店も常連の人がいっぱいいそうな佇まいだった。こういうお店の常連って、大人になったらなりたいランキング上位だよね。

これは裏の脇道側から撮った写真だけど、ここから奥に抜けると大通りに面している。この裏通りと奥の表通りは雰囲気にかなり差があって、この横町を通り過ぎると一気に世界が変わる。感覚としては千と千尋の最初のトンネルを通過した前後くらい違った。

 

大門横丁を後にして名古屋駅へ向かう。大通りの歩道には一定間隔でこれが置かれていた。東海圏の歴史?が書かれた石絵と文書。

ごみが散乱しているのが都市部っぽい

僕は「ふ~ん」と思いながら横目で通り過ぎていたけど、これをメモして回ってるっぽいおばちゃん2人組がいた。自転車で巡ってるようだったけど、話を聞けばこの記事自体にも抑揚がついてよかったかなと後になって後悔した。

 

 

 

名古屋駅に到着、まとめ

出発から約4時間半。ようやく名古屋駅に到着。

いままでほとんど人がいないところを歩いてきたので、名古屋駅周辺になった時に急に人通りが多くなって思わず周りをキョロキョロしてしまった。中村公園駅名古屋駅との間には何かの境界線があるなと思うくらい本当に急に人通りが多くなる。

しかしながら名古屋駅の人の多さには改めて驚かされた。いつもは気にも留めてなかったけど名古屋って都会なんだなとこの時思った。またここまで歩いてきて、それまでは一人の世界に浸っていた感覚があったんだけど、名古屋駅周辺になるにつれて自然と一人の世界ではいられなくなる感覚があった。否が応でも自分は群衆のなかの一人だと感じさせられるようなそんな感じ。

 

高畑から名古屋までだいたい4駅分くらい歩きました。

歩いていて思ったのは、ほんとに小さ~い気付きが所々にあって楽しい反面、これらを目的として降りたことのない駅に降りるのはけっこうハードルが高めだということ。どうしても手間の方が勝ってしまう部分は否めない。

しかしながらちょっとした旅行感は得られたかなと感じる。知らない土地を4時間くらい歩いたのだから当然だろうか。いやむしろ旅行でも4時間歩くことなんてめったにないかもしれないと考えると、旅行より旅行なのかもしれない。さらに、そうやって考えてみるとなんとコスパの良い旅行だろうか。必要なのは電車賃数百円とお昼ご飯代くらいのものだ。それでいて小さ~い気付きが得られて楽しく、歩くことでの健康への寄与もある。

 

と、終わった後にいろいろ考えていると、果たしてこの行動自体のメリット/デメリットどっちが大きかったかが分からなくなってしまったので、安易におすすめとかができない。

まぁ何事も見方を変えればどっちにもなり得ると言うことでしょうかね。

 

 

 

暇つぶし評価

【最大評価★5つ】

時間つぶせる度:★★★★

楽しさ:★★★⋆

実用性:★★★

費用の掛からなさ:★★★★

おすすめ度:★★★★

 

おわり