流しそうめんがしたい!
やったことがない人も多いであろう「流しそうめん」。夏の風物詩とも言われるこの行事ですが、なぜ経験した人が多くないのでしょうか?それは、「夏にやるもの」という固定概念と「準備の大変さ」があるからだと思います。
とは言え、逆に言えばその二つの障害さえなければ日本人はいつだって流しそうめんをしたい欲はあるはず。今回その障害を越える試みをしてみました。
私たちはいつでも流しそうめんの風流を感じたい
夏の風物詩の一つ、流しそうめん。
一般家庭でやるのにはなかなかハードルが高いように思えるし実際やったことがある人もそこまで多いようには思えないので、いつからこれが「日本の慣習」みたいな市民権を得ているのかわからないけど、「一度はやってみたい」と思っている人も多いはずだ。
和を感じる竹、流れる水、そして食欲がないときも食べれるそうめん。風流を感じるし、まさに夏にうってつけの風物詩と言える。
しかし!これを夏及び屋外だけに留まらせておくのはもったいなくないだろうか?
そうめんは冬に食べたって美味しいし、風流を感じる心はいつだって私たちの胸にあるはずだ。だとするならば、私たちはいついかなるときも流しそうめんを出来た方がより良い生活を送れるようになるだろう。
近年、QOL(生活の質)を向上させようという考え方に注目が集まるようになってきている。ということで、いつでも出来る流しそうめん器を作って、荒んだ現代人の心の潤いを取り戻そうではないか。
既存品は高いので自作…想定はこう
流しそうめんをやるにあたって、もちろん既存品を買うという選択肢もある。しかし、探したことがある人はわかると思うけど、あれって結構高い。
参考⇓
1回やって満足してしまうビジョンがありありと想像できてしまう身としては、ちょうど買うのをためらうくらいの価格設定だ。そして洗うのがめんどくさそうでもある。
また、かと言ってリアルな竹で自作するというのもハードルが高い。そもそも普通に生活してたら竹の入手すらできない。さらに、入手できたとしてそこから加工するのもけっこう熟練の技が必要だと言うのをDASH村で見たことがある気がする。
となれば、お安く自作ができないだろうかと考えてみました。
ネックは、どのようにひとりでそうめんを流すか(できれば自動でそうめんが流れてきてそれを取るだけの構造がいい)、どのように竹感を出すか。
それらを解決するソリューションの材料がこちら。
察しのいい方はもうお分かりだと思いますが、そうめんを入れたウォータータンクを高所に設置しペットボトル界でも随一に竹感のあるお~いお茶のペットボトルを切って繋げたところをそうめんが流れるようにする…という寸法である。
ウォータータンクの水が出る勢いと一緒にそうめんも出てくるはずなので、自分はひとりでも流しそうめんを楽しめるはずだ。しかもウォータータンクは蛇口付きなので自分の好きなタイミングで始められるし終われる。なんとも一石二鳥な発明だ。
ということでさっそく作っていく、と言ってもペットボトルを切って竹串を刺すだけなので一瞬で出来上がった。
途中、試運転をしてみたところ、竹(お~いお茶)を伝う水の重さでひっくり返りそうになったので重りも追加しておいた。これでばっちりひとりでも流しそうめんが出来るはず!
そうめんを流してみよう!
それではやっていきます。
いまは冬なのであったかいそうめんが食べたい。なのでウォータータンクにお湯を入れてそこでそうめんを湯がき、そのまま流してしまおうかと思います。
それでは…参ります!
お湯は流れてくるけど、肝心のそうめんが流れてこないじゃないか…。
蛇口に出かかってるのをほじくってみたけど、思っていたようにはいかず、切れ端が取れるだけだった。
何がいけなかったんだ…。ほぼ完ぺきなプランだったはず…。流れてこなかったそうめんを啜りつつ考えてみる。水自体の流れはかなり良かった。それこそ流しそうめんの雰囲気は出せていたはずだ。なぜそうめんは流れてこなかったのか?
考えるに、おそらくここの構造が大きく関与している。ここにそうめんが詰まってしまっているのではないか?
分解してみるとこんな構造になっていた。なるほど。開け閉めをする部分が上下に動くことで水を止めたり流したりする構造のようだ。ということはこの上下に動く部分がそうめんの流れを邪魔してしまっている可能性が高い。
つまり、この外した状態で流せばスムーズにそうめんも流れてくれるのではないだろうか。代償として始まりと終わりのコントロールは利かなくなるけどこの際致し方ないだろう。
ということで、外した状態で再度流しそうめんをやってみた。
ちょっと補助が必要でしたが、なんとかそうめんが流れてくれました!
苦労した分、キャッチしたときの嬉しさもひとしおです。
まとめ
初めての流しそうめん体験でしたが、ちゃんと流れたときは思いのほか楽しかったです。体験するまでは「止まってるそうめんの方が効率的じゃん」とか冷めた目で見てたんですが、実際に体験してみると「えw はやw」みたいになってその状況を楽しめてしまうんですね。
また自画自賛ですが、自分で作った装置にもけっこう感銘しました。こんなにも簡単に流しそうめんが出来ていいんでしょうか?なんせ総材料費約500円です。しかもほとんどの材料は他でも使える物のため、実質0円とも言えます。
まぁただ、そうめんが流れにくいという欠点はありますが。
そんな感じでしたが、ここから得られた気付きはこれだと思います。
『二兎を追う者は一兎をも得ず』
やる前は「自動的に流れる上に始まりも終わりもコントロールできる」と思っていたわけですが、結果としてみればそのどちらも叶わなかった。まさに格言通り。やるんであれば「自動」か「始まりと終わりのコントロール」どちらかに特化しておくべきだった…!
まぁとは言え、今回はダイソーのウォータータンクでの試みだったので、他で蛇口の広い物があればどちらともクリアできるのかもしれない。また、ダイソーでも別のウォータータンクがあったはずなのでそちらでやっていれば結果は変わっていたかもしれないが、なんにせよ流しそうめんを気軽にやろうというのはまだまだ一般人にはハードルが高いのかもしれない。
しかしながら、QOLを上げるという大義のもと、現代人の心の潤いを取り戻すためにもこの挑戦は続けていきたいと思っている()。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★
楽しさ:★★★★
実用性:★★★
費用の掛からなさ:★★★★
おすすめ度:★★★⋆
おわり