平均的日本男性

暇つぶしのドキュメント

約1分で読める記事を中心に、やってみた/試してみた暇つぶしを系統別でご提案!

「集団間葛藤」という社会心理学とコロナ禍から見る人類の可能性

社会心理学って知ってますか?

 

社会心理学というのは

社会の中での人々の心の動きや

行動の法則を解き明かし、なぜそう感じ、

そう行動するに至ったのかを研究する学問

とのことです。

 

最近、Kindle

“ 眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学

という本を読んでまして、

面白い項目があったので、紹介するとともに

思ったことを書いていきます。

 

 

 

 

 

集団間葛藤とは

人は自分が属するチームには思いやりを持ち、

他人が属するチームには敵がい心を持つ。

こうした集団間の対立を「集団間葛藤」と呼ぶ。

とのこと。

 

なるほど。

スポーツでのチーム間やファン同士の対立、

出身県による対立なんかもこれに当てはまりそうですね。

 

スポーツでは、

スポーツマンシップに反した行動をしたり、

出身県間では、

謎のマウントの取り合いなんかを

している所もありますよね。

国の違いも大きくとらえれば

これに当てはまると思います。

 

まぁこれに関しては、

「自分の中でどこまでを“集団”と認識するか」

によってだいぶ個人差がある気がします。

僕なんかは平和主義で、

日本全体が自分の集団だと思っているので、

スポーツでのファン同士の対立や

出身県の違いでのマウントの取り合いが

なぜ起きているのかあまりわからないです。

 

逆に、日本以外の国に対しては

敵がい心を持ってしまっている国もあります。

 

 

 

集団間葛藤を解消するには

実験者は集団間葛藤を解消するため、

対立する二つの集団を集めて、様々な交流会を開いた。

しかし互いの集団の敵対意識があまりにも

強くなりすぎたため、大小さまざまな争いが勃発。

そこでこの実験者は、二つの集団に対して

個々の集団では解決できない「上位目標」を与えました。

すると二つの集団は協力し合い、上位目標達成後は

争いが減少し、交流が圧倒的に増えた。

とのことです。

 

なるほど~。

野球で言えば、サムライジャパンの結成

みたいな感じですかね?

普段は争ってる同士だけど、

力を合わせて世界に挑む、みたいな。

それでファン同士も日本人として

それを一緒に応援する、みたいな。

 

昔の日本も同じことが言えそうですね。

昔は日本の中でも国が分かれてましたが、

海外に対抗するためには日本が

団結する必要があると考え、

勝海舟が「日本人」と言う言葉を作ったそうですよ。

(真偽は分かりませんが)

 

 

 

コロナ禍って…

今って当たり前ですけど

国が分かれてるじゃないですか。

で、対立もばちくそにあるじゃないですか。

そんな中で、コロナウイルスっていう

人類の共通の敵が現れたじゃないですか。

 

だけど国同士の集団間葛藤は

なかなか解消されませんよね…。

なんか一連の騒動が製薬会社の金儲け

みたいな図になっちゃってて悲しいです。

 

 

やはり今の世界情勢だと、

この程度の人類共通の敵では

国同士が全面的に協力し合うのは難しいんですかね。

(逆に言えば、あまり協力し合わなくても

コロナは問題ではない、とも言えるかもしれません。)

それこそ映画アベンジャーズみたいに、

エイリアンが地球を攻めてこないと

国同士の集団間葛藤の解消は

難しそうだなと思いました。

 

でもそれが分かったのは、

コロナ禍での数少ないメリットの

一つだとも思います。

 

つまり、

コロナ程度では

まだ全人類が本気出してない

ってことです。

全人類が本気出して協力し合ったら

なんでも解決しちゃうんじゃないでしょうか。

 

そう考えると、人類もまだまだ

捨てたもんじゃないですね。

 

おわり