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【ネタバレなし】『テイルズ オブ アライズ』のレビュー(シリーズ初プレイの感想・評価)

『テイルズ オブ アライズ』をプレイした

2021/9発売のPS4のゲーム

『テイルズ オブ アライズ』

プレイしました。

 

テイルズシリーズは

たぶん世代ど真ん中だと思いますが、

いままでひとつもやったことがない状態で

本作をプレイしました。

 

かなりのめり込んでしまい、

クリア後要素も含め、ほぼすべて

コンプリートしてしまいました。

せっかくなのでそれぞれの面から、

シリーズ新参者としての感想を書いていきます。

 

 

 

ストーリーの感想

ストーリー概要(公式サイトより)

隣り合うふたつの星、レナとダナ。

 

300年前、自然あふれる世界であったダナは、

高度な科学や魔法が発達したレナから

突然の侵攻を受けて以来、

終わりなき隷属を強いられることとなった。

 

ある日、鉄仮面に顔を覆われたダナの青年と、

同族から追われるレナの少女が出会った。

 

この思いがけない邂逅は

ふたつの星の運命を揺るがす

運命の始まりに過ぎなかった——

STORY | Tales of ARISE テイルズ オブ アライズ | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト (tales-ch.jp)

 

概要だけ見ると結構王道な印象です。

果たしてどんな感じか…?と思いつつ

実際にプレイしてみて感じたのは

本当に王道中の王道のストーリー

だったと言うこと。

 

まぁ良く言えば王道、

悪く言えばありきたり、とも言えますね。

ただ、逆にもう王道すぎて

最近はこんな感じのストーリー無いのでは?

とも思えるので、自分としては新鮮味を感じたし、

古き良きJapaneseRPGって感じで

懐かしさも感じました。

 

 

シンプルなレナとダナの対比とか

主人公とヒロインの対比とか良いですね。

最初は対立してるけど…みたいな。

(ヒロイン(シオン)がツンデレってのも

コテコテな感じがして非常に良かった。)

両者の溝を徐々に徐々に乗り越えていくのは

ところどころご都合主義的な展開もあったけど

そこもまた古き良きって感じがして良かった。

 

まぁでも実際のところ、さすがに

「そうはならんやろ」って展開や

「(敵味方問わず)なんでそんな判断をする?」とか

「いやそんなことできるんならこんなこと

しなくても…」みたいなことは感じてしまいます。

 

自分としては

「創作物ってこういうもんだよね」と

割り切って楽しめるので問題ないですが、

ご都合主義や構成の矛盾とかが

気になっちゃう人はいるかもしれないなと思いました。

 

ストーリー全体の大まかな流れとしては

レナに支配されているダナの5か国を順に周り、

それぞれのレナの支配者を倒す、という

目的がすごく分かりやすいし、

登場人物も多くないので

ライトユーザーや初プレイの人には

取っつきやすいものだと思いました。

 

また、ストーリーの端々で

謎がいろいろ(なぜ鉄仮面を付けているか?や

シオンの行動の目的は?など)出てくるので、

次の展開が気になって途中で飽きない、

というのも良かったです。

 

 

 

戦闘システムの感想

テイルズシリーズってもともとは

リニアモーションバトルシステムっていう

(同じ直線上に配置された敵・味方全てが

リアルタイムで動き、行動することで

戦闘が展開するシステム、とのこと)

戦闘システムだったらしいです。

 

しかし本作は敵とエンカウントしたら

区切られたエリア内で自分で

コマンド入力し攻撃を繰り出す、

という3Dアクションです。


www.youtube.com

通常攻撃に加え、レベルアップなどで得られる

術技を組み合わせながら戦います。

回避なども自分で操作するので

通常のアクションゲームみたいな感じです。

 

また敵を弱らせると、仲間と協力して出す

必殺技みたいなやつ(ブーストストライク)が

出せて、それの演出がかっこいいです。

 

細かいことを言えばもうちょっと

システムはありましたがざっくり言うと

こんなところです。

 

もともとのシリーズファンからしたら

もしかしたらあまり評価が良くないかも

しれませんが、新参者としては

シンプルな3Dアクションで

非常に取っつきやすかったですね。

(元々アクションゲームの方が好き

っていうのもありましたが。)

 

操作が簡単っていうのもあるし、

さっきのブーストストライクみたいな

派手な演出があって爽快感がありました。

 

また、仲間の戦闘はもちろんオートですが

主人公の戦闘もオートにできるのは

僕としては画期的システムで驚きました。

他のことをしながらレベル上げとか

素材集めができるので楽で良いです

 

ただ、最初の方は術技のこととか

その他のシステムが一気に説明されて

理解が追いつかなかったですね。

(やってる内になんとなくわかりますが。)

あと、敵とのレベル差があると

結構簡単にゲームオーバーになってしまうし、

アクション苦手な人には難しい部分も

あるかなぁと感じました。

 

 

 

ゲームシステムの感想

ストーリーとして5か国を周るので、

道中は仲間と一緒に旅をしている感じです。

ここはまぁドラクエとかと同じですね。

古き良きRPGなので

いま流行りのオープンワールドではなく、

マップ上の道しか行けません。

そこは賛否別れると思うけど僕は好き。

 

本作で特徴的だなぁと思ったのは

「スキット」「料理&寝る前の会話」です。

 

スキットは、旅の道中での

仲間同士の会話を聞ける(音声付き)

というもの。

プレイ画面右下にR1が表示されると

その場所にまつわる会話や

キャラに関係する話などを聞けます。

 

このシステムについては

ちょっと「ん?」とは思いました。

だって基本的に仲間同士の会話なんて

全部聞きたいので、わざわざボタンを

押さなければいけない理由がよくわからなかった。

しかも道中不意に出てくるので

見落としてその時に会話が聞けなかった、

というのもあった。(宿とかで後でも聞けるけど。)

 

まぁ会話の内容はメインストーリーとは

あまり関係ないようなものなので

見落としてもなんら問題ないですが、

逆にキャラの性格なんかが浮き彫りになるような

会話が多いので、“仲間と旅してる感”が

得られてほんわかした気分になれました。

 

 

もうひとつの料理&寝る前の会話。

まず料理自体は最近のゲームだとよく

あるような気がしますが、

本作は料理の細部へのこだわりが

強いように感じました。

料理の完成絵はリアリティあるし、

「実際に食べたい!」と思えました。

 

ちなみに、本作の料理を

実際の管理栄養士が品評している

この動画を偶然見たため本作に興味をもった、

という経緯があります。


www.youtube.com

 

寝る前の会話は、基本はスキットと同じ。

けど、料理を食べた後、寝る前に

仲を深めるために喋るなんて…

仲間!旅!って感じが

強く感じられて尊かったです。

 

 

 

キャラの感想

キャラとして一番良かったのは

主人公(アルフェン)の

真っすぐ(愚直とも言う)なところ。

ザ主人公という感じです。

これも定番っちゃ定番で王道なんですが

やっぱり主人公はこのくらい真っすぐの方が

気持ちいいですよね。

 

あとヒロイン(シオン)との

関係性もすごい良かった。

最初はシオンがツンツンしてるけど

一緒に旅をしていく間に

アルフェンのひたむきな姿勢に

惹かれていく感じとかね…。

こういう主人公にありがちな

悪い意味での鈍感力もなく、最終的には…

っていうのにも歓喜でした。

 

 

各国のボスキャラたちもそれぞれ

キャラが立ってて良かったですね。

主人公側から見たら、ほぼ全員が

非道の限りを尽くす極悪人なんですが

それぞれ信念があるのが垣間見えるし、

ストーリーを進めていくと実際それは

レナ側の正義だったんだな、というのもわかります。

 

単純に敵=悪と決めつけるわけではなく、

それぞれにそれぞれの事情や信念があって

行動している、という裏の部分まで

見れてとても人間的だなぁと感じました。

 

 

最後に、これはキャラの感想と言うより

グラフィックの感想も含めなんですが、

都度入るムービー内でのキャラの

表情表現が豊かすぎてビビりました。

 

特に、リンウェルという仲間の少女が

親の仇と相対した時の表情は

鬼気迫るものを感じました。

(もちろん声優さんの演技もすごい)

2Dだったら分かるけど、最近は

アニメ調の3Dでもあんなに

表現豊かにできるんですねぇ。

 

 

 

【総評】作品としての感想

総評して以下の項目で★を付けると

こんな感じです。(最大★5)

ストーリーの内容:★★★

ストーリーの分かりやすさ:★★★★⋆

戦闘の楽しさ:★★★

戦闘の難しさ:★★★★

キャラの魅力:★★★★⋆

感情移入:★★★★

おすすめ度:★★★★★

シリーズ初プレイの人でも確実に楽しめるので

是非おすすめしたいゲームです。

 

また、ラスボスを倒した後もやりこみ要素や

シリーズファンへのサービスもあり、

けっこう長く遊べるゲームだと思います。

(ちなみに僕は、マックスまでレベル上げ、

裏ボス撃破やその他のやりこみも含めほぼすべて

やり尽くし、総プレイ約70時間くらいでした。)

 

いろんな主人公やストーリーのゲームが

たくさん出ている今だからこそ、こういった

コテコテの王道RPGで原点回帰

ってのは昨今のゲーマーに必要なことだと思いますね。

そういった意味では自分はこのゲームがやれて

良かったなーと思いました。

 

シリーズファンかどうかに関わらず、

王道RPGをやりたい方にはお勧めです。

気になった方は『テイルズ オブ アライズ』を

手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

おわり