なんであのとき炭酸を抜いたんだろう?
ネットで有名なあのシーン、あの情報は本当なのでしょうか。疑似的に格闘の試合をして検証し、その真偽を確かめてみました。
ネットで有名なあのシーンの疑惑
範馬刃牙という名をご存知でしょうか?
言わずと知れた格闘漫画の金字塔「バキ」シリーズの主人公の名前です。
漫画を読んだことがない人でも、「バキ」という漫画の存在を知っている人は多いのではないかと思います。なぜならネット上にコラ画像がめちゃくちゃいっぱい貼られているから。
いくらでも有名なコラ画像がネット上を跋扈しているわけですが、一番有名な元画像はこれではないでしょうか。
バキシリーズの始まりとなる「グラップラー刃牙」第1巻 第1話。主人公刃牙の鮮烈デビューを飾る回ですが、あまりにも「本当かよ?」という情報の1ページであり、取り巻きたちのセリフとか表情も間が抜けていて、ネット住民により様々なコラ画像が作られています。
それもそのはず。「炭酸抜きコーラはエネルギー効率が高い」なんて今まで聞いたことがないからです。しかしそうでありながらも「なんとなくそんな気はする」という気にもなってしまう不思議な魅力がありますよね。
そんな刃牙ワールド全開な眉唾物の話ですが、やはり気になるのはその情報の真偽がどうかという点です。結果として漫画の話の中では、この後対戦する末堂というキャラに刃牙が完勝します。
もともと刃牙のポテンシャルがあった、という見方もできますがその勝利には少なからずも「炭酸抜きコーラ」の効力が寄与しているはず。
果たして本当に「炭酸抜きコーラ」はその効果があるのでしょうか?
VRゲームで検証してみよう
ということで、一般人でも炭酸抜きコーラの効果があるのかを確認していきたいと思います。検証方法はシンプルに「末堂に勝てるかどうか」。
「え?どうやって末堂と戦うの?」とお思いでしょう。ご安心ください。近頃はVRというテクノロジーがあるのです。一般人だとそもそも闘うと言う行為自体なかなかないものですが、格闘系のVRゲームであれば末堂っぽいやつとも闘うことができるのです。
要するに「格闘系のVRゲームにおいて末堂っぽい奴に勝てれば、炭酸抜きコーラの効果あり」ということで検証していきます。
使用するVRゲームはこちら。
正直、勝敗に関して炭酸抜きコーラの効果に期待はあまりしてないんですが、対戦後の疲れ度合いなんかはかなり変わってくるのでは?とは考えています。やはりコーラって糖分多いイメージありますし、それ故に冒頭の画像の情報になんとなく納得感を持たせているのだと思うからです。
そこら辺も含めて試していきたいと思います。
空腹状態で対戦
比較検証するためにもまずは空腹状態でスパーリングをしてみましょう。疲れ切って空腹な仕事終わりの一般男性を用意しました。
このゲーム、主にはCPと戦うゲームなのですが、実は筆者は難易度イージーで一通りの相手キャラとは戦っています。難易度イージーと言っても侮れないほどかなり疲れるゲームです。それこそ最後の方はふらふらで汗ダラダラかきますし、相手をノックアウトさせるのも一苦労します。イージーでも全然手加減してくれません。
しかし今回は検証と言うこともあり、初めてのノーマルモードに挑戦していきます。まずは空腹の状態でのスパーリングでどんな試合ができるのでしょうか。ちなみに最初のスパーリングなので愚地独歩っぽい選手(スキンヘッド)と戦います。
それでは…はじめぃ!!!
ラウンド1
ラウンド2
ラウンド3
そこまで!!!
なんとか…勝ちました。
プレイすると冗談抜きでこんな感じになります。(ちなみに1ラウンド3分なので約9分くらい動いていたことになる。)
なんとか勝ったものの常にギリギリの戦いで、まったく余裕がありませんでした。また、戦いの途中でエネルギーを使い果たしてしまったので、後半からはステップも少なめであまりパンチも繰り出せませんでした。
炭酸抜きコーラを試してみた
別日…
この日も空腹状態から始めたいと思います。冒頭の画像のメガネさんによると炭酸抜きコーラはエネルギー効率が良いので、空腹で飲んだらたちまちエネルギッシュになって末堂っぽい選手も倒せるのではないでしょうか。
では早速炭酸を抜いて、
グイっと。
エネルギー補給はできたので末堂と対戦していきましょう。先ほどとは違い、正式なリングで観客が見守る中での対戦です。これもより原作に近い形と言えます。
それでは…
レフェリー「正面にッ 礼!」「おたがいに—礼!」「構えて!」「始……め…」
ラウンド1
ラウンド2
ラウンド3
レフェリー「いっぽオオオん」…とはいきませんでしたが、なんとか判定勝ちしました。このVRの末堂はタフだったようです。
そして僕はタフじゃなかったようです。
炭酸抜きコーラ…敗れたり。
検証結果と炭酸抜きコーラに関する考察
疑惑の炭酸抜きコーラでしたが今回ではっきりしました。
効果なしです。ある意味、疑惑は晴れたとも言えます。
勝利はしたものの、疲れ度合いは普段と変わりませんでした。むしろ直前に飲んだためか若干の気持ち悪さも感じました。あと正直あまりおいしくなかったです。
やはり炭酸抜きコーラがすごいのではなくて、刃牙本人の戦闘能力や消化能力が常軌を逸しているのだと考えられます。
まぁでも強いて利点を言うのであれば、飲んだ後の満腹感はあったという点。仕事終わりでご飯も食べずに炭酸抜きコーラを飲んで対戦したわけですが、その後もお腹はあまり空きませんでした。そういう意味ではエネルギー効率はいいのでしょうか。初期の仙豆のような効果は持っていると思います。ただし炭酸を抜く意味はおそらくまったくないどころか、容量が半分くらいになってしまうので普通にもったいないです。美味しく飲んで楽しく闘った方がトータルで勝っていると思う。
なぜ漫画では炭酸を抜いていたのでしょうか?考えてみると、「炭酸を抜く=不純物を取り除く」的なイメージがあるからではないかと考えられます。昔だと炭酸飲料は骨を溶かすとか、そんなイメージもありましたし、炭酸を抜くことでより純粋な糖分を摂取しているというイメージにもつながるからだと思います。でも炭酸の体への影響をネットで調べてみると、疲労物質を取り除く効果や粘膜の働きを活発にする効果もあるそうです。もしそれが本当だと、刃牙は本当に無駄なことをしていたということになってしまうけど…いやいやそんなわけ…。
あの場面で刃牙がなぜ炭酸抜きコーラを飲んだか考察してみます。まず上記利点から、コーラがエネルギー摂取に適している、というのは間違いありません。また当然ですが、エネルギー摂取に関して固形物を食べるより飲料である方が消化には適しています。次にあの場面の状況として、刃牙は末堂戦の直前、メガネさんが言っているのは「レース直前に愛飲するマラソンランナーがいる」ということ。どちらも「直前」というのがキーワードです。
そこから導き出されるのは…『炭酸によるゲップが試合に影響を及ぼす危険性がある』『直前なのでエネルギー摂取している時間が少ない』と言うことではないでしょうか。試合は一時の差で勝敗が決するためゲップをしている余裕はありませんし、炭酸を抜くことで飲みやすさを向上させ時短になっています。そういう意味ではメガネさんの言う「効率がきわめて高い」という言葉にも納得です。
つまりなぜ試合直前に炭酸抜きコーラが飲まれているかと言うと、『コーラは糖分が高く、飲料であるためエネルギー摂取の効率が高い。加えて、炭酸を抜くことで飲みやすくする効果と試合中のゲップを抑える効果がある。』ということだと考えます。Q.E.D. だけどこの理由なら砂糖水の方が適しているような気がします。
まぁ炭酸抜きコーラの検証自体はこんな結果となったのでおすすめできませんが、検証に使ったVRゲームはリアリティがあって運動量もあるのでダイエットやVRを楽しみたいと言う人にはかなりおすすめ。VR酔いもなく、値段も手ごろ(約1000円)です。
「もうこんなに闘いたい」と思っている人は検討してみてはいかがでしょうか。
そして…
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暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★
楽しさ:★★★★
実用性:★★
費用の掛からなさ:★★★
おすすめ度:★★★
おわり