普段はなかなか触ることのなくなった毛筆。書き初めという文化も書道をやっている人以外にとっては縁遠くなっているのではないでしょうか?
筆者もその内の一人ですが、そんな状況だからこそ逆に、あのでっかい筆で書道してみたらどうなるか?を試してみたくなりました。
どうやってでかい筆を作るか?でかい筆で文字を書いたらどんな気持ちになるか?どんなことに気付くか?
工作&実践しました。
今年の漢字発表の時や書道家とかが使う筆はでかい
パフォーマンス的要素が大きいとは思いますが、今年の漢字発表とかの場面で使われる筆ってでっかくて見てて気分いいですよね。
豪快というか爽快というか、見ててなんか気分がスッとする要素がある気がします。
しかしながら、一般人の場合こんなでっけ~筆を持つことはおそらく一生に一度もないはず。そもそも書道自体、小学校でしか触ったことがないという人がほとんどではないでしょうか。
でもあれ、見るだけじゃなく実際に自分で書いてみた方が爽快感を得られるはずですよね?
暗いニュースが多い昨今ですので気分が落ち込み気味でもあります。なので、でっかい筆で思いの丈をでっかい文字にしたためたら爽快感を得られるのか?を検証したいと思います。
でっけ~筆を作って書き初めしてみた
作り方はシンプルに、普通の筆を束ねる方式で作っていきます。
この茶色のつっぱり棒に普通の筆を計6本、グルーガンでくっつけます。
つっぱり棒の先端のキャップを外し、そのまわりに筆先がくるように接着していきます。
6本くっつけるとちょうどつっぱり棒の外周が埋まりました。筆の長さもちょうど良く、書く時の持ち手はつっぱり棒部分で確保できています。
最後に、毛先の根元を輪ゴムでキツめに縛ります。
あとは6本の毛先をざっくり馴染ませれば完成。
道具が揃いましたので早速書き初めていきたいと思います。(年初に書き初めをしていないので、2022年も半分経っていますが実質書き初め。)
この最近の鬱屈した思いを書にしたため、発散していきます。
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まず、近頃の日本人にはやはりこの気持ちが足りていない、そう感じます。確かに自分自身の余裕すらままならない時代になってきたのかもしれませんが、逆にこういった時こそ、この気持ちが大事なのではないでしょうか。
そう、恩情。つまり思いやり。匿名性のあるインターネットが発達した今だからこそ他者への思いやりを持って振る舞っていきたいですね。
次。
最近急激に物騒な世の中になったなと思います。世界はもちろんですが国内もですね。いろいろ理由はあると思いますが、何はともあれ争いや暴力はなくなってほしいし不安定な世の中にはなってほしくないものです。なので望むべくは、
泰平の世の中ですよね。平和が一番。みんながこれを望むようになれば世の中が自然とそっちの方向に向いていくと思います。個人的な理想としてはそんな感じの性善説を信じたいですね。
とはいえ…
理想をただ語っていても物事はなかなか好転しないものです。となればやはり実力行使。実行してこそ意味がある…。
正直、この三文字を書きたいがためにでっかい毛筆を作った感は否めない。(本当に悪即斬するような思想はありませんので悪しからず。)
でっかい文字を書いてみて感じたこと・気付いたこと
でっかい筆を作り、書をしたためた感想としては、当初の思惑通り爽快感が得られるという結果でした。でっかいというだけで何事も豪快に感じられますね。そもそも文字を書く行為自体も幾分か気持ちがスッキリするものですが、やっぱりその書く文字がでかいというのは相乗効果があるような気がします。
ただ、今回の検証での難点としては紙の大きさがそのままだったこと。書いている途中も、筆の力を抑えながら書かざるを得ない状態でした。本当はもっと思いっきり書き散らしたいですね。
あの筆の力はまだまだあんなもんじゃないはず…!
また気付いたこととしては、細かい漢字は書けないということ。「即」という比較的簡単な漢字ですら墨でつぶれちゃった部分が出てきていたので、細かい漢字を書くとなるとそれこそ相応のでかい紙が必要になってきます。その点でもやはり紙の大きさは次回までの反省点かなと感じました。
とは言え最初に書いたように爽快感はあったので何かしらの発散はできたと感じます。なんかバカっぽさもあって落ち込んでた気分も晴れやかな感じになります。「でかい」って素敵だ。
作るのも簡単でお安くできるのでどんな人にもおすすめ。
爽快に書き初めをしてみたい人は試しに作ってみてはいかがでしょうか。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★
楽しさ:★★★★⋆
実用性:★★
費用の掛からなさ:★★★★
おすすめ度:★★★⋆
おわり