音楽フェスの服装って悩むよね…
なんとなく共通認識として「フェスファッション」みたいなものがあると思いますが、フェスに行くとき必ずああいった服装じゃないとダメなのでしょうか?
以前から疑問に思っていたので、自分が思う“逆の”ファッションで音楽フェスに臨んできました。
音楽フェスの正装とは?
音楽フェスって行ったことありますでしょうか?
読んで字のごとく音楽のフェスティバルなわけですが、行ったことがない人には楽しさが伝わりにくいかもしれませんね。
一言で言うと、
なわけなんですね。
聞いたことがあるアーティストや馴染みのある曲を聞くのが楽しいのはもちろんのこと、聞いたことがないアーティストなどを発掘する楽しさもあり、また音楽を聴きながら野外で飲むビールは格別なものがあるのです。
しかし!
そんな楽しいフェスティバルですが、一つ欠点があるのかなと昔から思っていました。それは、初心者にとってハードルが高く感じられてしまうこと。なーんかフェスって「音楽を知らない奴は下がってな!」というようなニュアンスを感じてしまうんですよね。
その一つの理由として、フェスには正装らしきものがある、という点が挙げられると思います。
例として挙げるとこんな感じ。
暗黙の中でこういった服装が正装と言われているような気がします。
だけど果たして音楽を聴くのに本当に「正装」なんてものがあるのでしょうか?いや、ない。(反語法)
ということで、何度かフェスに行ったことがある筆者が思う“フェスっぽくない”服装でフェスを楽しんだらどうなるか試してきました。
りんご音楽祭に行ってきた
コロナもあり近頃は行けてませんでしたが先日久しぶりにフェスに行ってきました。長野県で行われた『りんご音楽祭』です。
りんご音楽祭オフィシャルサイト - (ringofes.info)
こちらのフェス、タクシー運転手に聞くところによると約15年も続いているとのことでけっこう歴史のあるフェスとなっております。出演アーティストはどちらかと言うとヒップホップ系が多く、正直言って僕自身としては知っているアーティストの方はいない状態での参加となりました。
一応行きの道中、YouTubeで予習を少ししたものの、こんな状態かつ場違い的な服装でも純粋に楽しめるのでしょうか…?
フェスっぽくない服装、フェスっぽい服装
ということで当日1日目。
ドチャクソに雨。
台風の影響により警報レベルの雨が降る中でのフェスとなりました。しかしそれでも音楽は止まない、ということで足元の悪いなかみんなカッパを着て各ステージを楽しんでいました。
しかし、みんなカッパを着ているとはいえその下からはフェスTやバンドTなどをのぞかせている人がチラホラ…。また、帽子をかぶっている人も多く、その帽子も例の形状の帽子がほとんどでした。
当日はそんな状況だったわけですが、僕は事前に考えていた“フェスっぽくない服装”で参加。
さて突然ですが、“フェスっぽくない服装”と言われてどんな服装を思い浮かべますか?長そで長ズボンやオタクっぽい服装など、候補はいくつかあると思いますが、僕が思う“フェスっぽくなさ”は“縛られた状態である”ということだと考えています。音楽、野外、フェスティバル…これらはまさに縛られていない状態、つまり「自由」という概念に近いものだと思うからです。
その「自由」から遠いもの…、イメージされるのは会社員、ひいてはスーツなのではないかと思うのです。
ということで、「スーツ風」のセットアップでフェスに行ってきました。
一緒に行った友達からは「ちょっとおもしろい」とか「スタッフ関係者にいそう笑」などとの評価をいただきました。
確かにそう言われて自分でもこの写真を見てみると想像以上に関係者っぽさが出ていたので、以降は勝手に関係者の気分に浸らせてもらいました。(主には後方で腕を組みながら音楽を聞き「その音いいねぇ」などと心の中で独り言を言う。)
しかしながらカッパを着ていたのもあるとは思いますが、スーツ風の服装を着ていても特に自分の中での違和感みたいな感情はなく、また他の人からジロジロ見られるというようなことも感じませんでした。それこそこの写真を撮るまではスーツ風ファッションであることも自分の意識にないようなレベルでした。
音楽の前では服装なんて関係ないんですね…!そして警報級の雨もアーティストにかかれば、「逆に雨のフェスいいよね」みたいな感じで盛り上げてくれるのでなんとか熱を持ったままフェスを楽しむことが出来たのでした。
とは言え、雨のなか野外で活動するのはさすがに体力的にクるものがありました。2日目は晴れることを祈りながら早めに就寝。
…
………
…………
2日目。
雨が降ってないって最高!!
反動もあって、2日目は逆にフェスファッションに迎合しました。
まだ地面がかなりぬかるんでいましたが、フェスファッションは動きやすいし多少汚れても気にならないので理には適っているなぁと実感しました。
終わりに
いままで何度かフェス自体には行ったことがあったものの、正直めちゃくちゃ好きなアーティストがいたというわけではありませんでした。強いて言うと友達に誘われたから行く、というくらいの動機だったので、毎回現地ではなんとなくアウェー感を勝手に感じていました。
さらに今回に関しては、もともとヒップホップ系を聞かないことに加えアーティストを一人も知らない状態だったので、なおさらアウェーだと感じていました。
そんな状態かつ場違い的な服装で臨んだ今回のフェスでしたが、行ってみるとなんのことはなく、今までは自分が自分の固定概念にとらわれていただけなんだと気付かされました。みんな音楽やフェスを楽しみにしてきているので、そもそも他人の服装なぞ誰も気にしないのです。
そんな気付きを得たので、囚われの象徴だったスーツが逆にその意識から解き放たれていたような気がします。
初めてフェスに行く人はおそらく「フェス 服装」でインターネット検索して、無難そうなファッションを買いそろえて…といろいろ準備をするだろうと思います。でも安心してほしい。そんなことをしなくても音楽は色褪せない。全然手持ちの服で行っても構わない。気負うことはない。
フェスは、どんな服装で行ってもいいんです。
まぁ手持ちでそれっぽい服があるならその方がいいけどね。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★★⋆
楽しさ:★★★★⋆
実用性:★★★
費用の掛からなさ:★★
おすすめ度:★★★★
おわり