ダンキン(Dunkin')ドーナツのルーツを辿ると、ある渋くてカッコいい行為に繋がっていることがわかります。
果たしてあの行為に意味はあるのか?味はどうなのか?再現するとどうなるのか?
試してみました。
ダンキンドーナツの語源とルーツ
「ダンキンドーナツ」をご存知でしょうか。アメリカではミスタードーナツよりはるかに知名度のあるドーナツ屋さんです。日本にも昔展開していたようですが、現在では在日米軍基地内の店舗を除いて日本からは撤退済みとのこと。
そのダンキンドーナツですが、英語表記だと「Dunkin' Donuts」で、Dunkという単語はもともとは「液体に浸す」という意味の動詞とのこと。(バスケの「ダンク」も同じ綴り。バスケの方は後発的に付けられた意味かも?)
つまり、ドーナツをミルクやコーヒーに浸して(Dunkin')食べる欧米の習慣がもともとあって、それにちなんで付けた店名ということなんですね。
またさらに言うと、その食べ方(Dunkin')にもルーツがあって、これは1934年の映画『或る夜の出来事』内で登場人物がドーナツの正式な食べ方として紹介していたことから来ているそうなんです。
なんともアメリカチックなワンシーンですね。
そんなルーツがあるわけですが、日本人の我々もなんとなく「ドーナツをコーヒーとかに浸して食べる」という知識はなぜかあるように思います。
筆者のイメージは、もっとハードボイルドな感じの探偵みたいな人が新聞を読みながら浸して食べているイメージ。そして指をコーヒーで濡らして新聞に穴を開けて、穴の向こう側の犯人を盗み見るイメージです。(なにかのアニメ作品とかの断片的な記憶かもしれません。)
そんな、一連の行為ですが、なんかよくわかんないけど渋くてカッコいいよな~と筆者としては思う訳です。また実際、Dunkin'したドーナツは美味いのか?Dunkin'する意味はあるのか?ということも気になるところです。
今回はそんな疑問を解消していくと共に、憧れの行為を試しにやってみたいと思います。
味わってみよう(ドーナツごとで味の違いはあるか?)
まずはDunkin'すると味はどうなるのかを検証していきます。
用意したドーナツはこちらの3種類。
みんなお馴染み、駄菓子のヤングドーナツ。食べたことがある人はわかると思いますが、味は普通のドーナツで食感としては普通のドーナツより固めです。浸した時にこれがどう作用するか?ちょうどよいサンプルかなと思います。また、プレーンとチョコで味の差も分かるはずです。
一方キングドーナツですが、こちらは柔らかい普通のドーナツと捉えてもらって構いません。ヤングドーナツプレーンとの比較ができると思います。
それでは早速ヤングドーナツプレーンから
食べてみると…
えっ…!? 味が…なくなった…!?
確実にDunkin'したヤングドーナツを口にしたはずなんですが、まったくと言っていいほど何も味を感じませんでした。また、食感としてもギリギリ形を保っている感じで噛んでいる感覚もなかったので、ほんとに虚無でした。無を作り出してしまいました。
そんな調子でヤングドーナツのチョコもDunkin'
基本的にはプレーンと同様でしたが、こちらは最後の方に微かにカカオの苦みが感じられました。ただ、それだけしか感じられなかったので、基本的には損した気分になります。
ここまでで分かったことは、ヤングドーナツの甘みとコーヒーの苦みは完全に均衡している、ということです。これは奇跡的なバランスだと思うので暇な人は一回プレーンで試してみてほしいです。
さて、最後にキングドーナツも試してみます。
う~ん…美味しくない…!
微妙にドーナツの甘さを感じられるものの小麦粉感とかその他の雑味も感じる上、コーヒーの苦さや風味も感じられて、お互いのいや~な部分だけがあぶり出されているような味でした。また、食感としては完全にドーナツが水分に溶け出すような感じで、噛むというより飲むといった感じでした。
全体的な感じ方を例えるとすると、「カップそばの汁にびたびたに浸した天ぷら」でした。後乗せサクサク派の人は受け付けないかも。
はい、ということでドーナツはコーヒーにDunkin'しない方がいいと思いました。普通に別々で食べ飲みした方が健全です。もしかしたら浸しすぎとかもあるかもしれませんが、どちらにせよあまり意味はないということが今回の検証でわかりました。
再現してみよう
気を取り直して、冒頭に書いたイメージを再現してみようと思います。
検証の結果味はアレでしたが、Dunkin'の最中に指をコーヒーで濡らして新聞に穴を開けて、穴の向こう側の犯人を盗み見るというのは渋くてカッコいいと思うのでついでにやってみます。
一応冒頭の映画の人のようにシャツとベストを着て、ネクタイを締めて…
これけっこう難しいですね。新聞は2枚重ねですが、かなりべったり指に水分を付けないと貫通しません。
と言うかこんなことを外でしていたらかなり怪しいので、覗かれている側もすぐに気付いてしまうと思います。コスパ悪いし普通にちょっと不衛生だし(コーヒーはちゃんと飲み干しました)、こちらの再現も意味があんまりないかなという結論になりました。
こういう系の行為は実用性とかではなくロマン的な部分が大きいだけなのかもしれませんね。
まぁ今回は踏んだり蹴ったりでしたが、ロマンは味わえてよかったと思います。他にも似たようなロマン行為があればまた検証とか再現をしていきたいです。
それでは。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★⋆
楽しさ:★★★⋆
実用性:★★
費用の掛からなさ:★★★
おすすめ度:★★★
おわり