平均的日本男性

暇つぶしのドキュメント

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“シーフード”はえび、イカ、貝だけじゃない!刺身で理想のシーフードピザを作ってレビューしてみた

みんな大好きシーフードピザ。

だけど疑問には思わないでしょうか?「シーフード」なのに基本的にえび、イカ、貝くらいしか具材がないことに。

シーフードと言えばもっと他にも代表的な具材があるはず。なぜ他の具材が主流じゃないのか?味はどうなるのか?

気になったので作って確かめてみました。

世の「シーフードピザ」っておかしくない?

美味しいですよね、シーフードピザ。魚介が主役で、ソースもトマトベースではないため普通のピザでは味わえない良さがあります。マルゲリータとかより好きと言う方もいるのではないでしょうか。

 

しかし、僕は常々思っていました。

普通のシーフードピザってだいたいはえび、イカ、貝くらいが主流で、あったとしても蟹が入る程度。

「いやいや…、“シーフード”ってもっとあるだろ」と思うのは僕だけでしょうか。なぜえび、イカ、貝がシーフード代表面をしているのでしょうか?日本人の我々にとってのシーフードと言えばお魚ではないのか??

 

お魚のシーフードピザを食べて感想を述べてみたいですが、世の中ではいわゆる普通のシーフードピザが幅を利かせているためレビューすらできません。なので自作して自分で感じたことと友達に食べてもらった感想を書いていきます。

 

 

 

お刺身で理想のシーフードピザを作る

ということで3種の刺身を用い、具がお魚だけの、僕が思う「理想のシーフードピザ」を作っていきます。

まぐろ、サーモン、鯛(ピザ2枚分)

 

筆者はピザ好きですので生地から作っていきます。

miunderbar.hatenablog.com

 

お魚シーフードピザが流行らない理由を事前に考えていたんですが、その中の一つの理由として「具材の水分が多い」という点があるかなと思います。筆者は何度かいろんな具材でピザを焼いているのですが、その中で分かったこととして「具材の水分が多いと焼いたときに生地が台無しになる」という知見を得ています。

そしてお魚は得てして水分が多い。そのため作る際にはそこをクリアしていく必要があります。なのでとりあえず細かく切ってキッチンペーパーで水分を取っていくことにしました。

まぐろは特に水分が多かった


次はソース。魚とマヨネーズは合うので単純にマヨネーズだけでもいいですが、刺身要素もここでプラスということでマヨネーズ+醤油+わさびの合わせソースでピザを作っていきます。

 

さて、あとはトッピングしていくだけですが、具材を全部焼いてしまうのもちょっともったいない気がしました。なので焼きと生のハーフ&ハーフにします。

右側を焼きにして、焼きあがったら左側に生を配置する

焼きあがって生も配置した完成状態

おぉぉ…!これが僕の理想のシーフードピザ…!シーフードたちがいきいきしてらぁ…!

そして目論見通り生地がべちゃべちゃにならずに焼き上げれました。これは味も期待できそうです。

 

 

 

食べた感想、友達に食べてもらった感想

早速理想を食していきます。

まずは焼き側から。

うん、美味しいは美味しい。不味くなる要素はないので当然と言えば当然か。

とは言え真っ先に思ったのは「作った甲斐ないしもったいないな…」ということ。刺身を細かく切って、キッチンペーパーで水分をとって…と言う手間を要した割にはむしろ刺身の良いところが薄まっていて、手間に比例して美味しくなってるわけでもないので、なんか得はしてないなという印象でした。ちょっと高めの服を買ったけど、ユニクロで同じような服を見つけたときみたいな感じ。

 

では生側も食べてみます。

これ、食べる前の期待が低かったせいもあってか、意外にもけっこう美味しかったです。こちらは水分をとっておいた効果があって、生地やチーズともケンカせず料理としてちゃんと成り立っていてハーモニーを感じました。これだったらピザ好きのアメリカ人やイタリア人にも自信をもって「これがジャパニーズオリジナルピザさ」と提供できる気がします。海外で独自の発展を遂げるエセ寿司よりかは幾分かマシな気もする。

ただし、日本人であるがゆえに悩ましいところもあって、先入観として「絶対ご飯の方が合うな…」という思いは拭いきれませんでした。海鮮丼の存在さえ知らなかったらもっと純粋に楽しめた気がするんだけどなぁ…。

 

 

と、ここまでは自分の感想だけなのでもしかしたら評価の偏りがあるかもしれません。なので友達にも食べてもらい、感想を聞いてきました。協力してくれたのは飲み屋の店主をやっている友人。

ノリノリで写真を撮らせてくれる友人

夏場に生ものを持ってきているので、すごい不安がっていましたが普通に食べてくれて感謝。(刺身は冷蔵庫から出して30分以内ではあるからたぶん大丈夫だったはず。)

まずは焼きの方から食べてもらいました。

焼きの方を一口パクリ

お味は果たして…?

もぐもぐタイムと長めの沈黙…。

感想としては、「普通に美味しいけど、具がパサパサだね。特にサーモンが焼き鮭みたいにけっこう喉につっかえる…。」「これならピザにせずに焼いた具だけのがいいかもね…」とのこと。

ふむふむ、概ね僕の感想と変わりはないようだ。ちなみに店を通りがかった年下の友達にも食べてもらったところ、こちらからも「具がパサつきますね。マヨのソースがもう少しあればもっといいかも。」という感想をいただきました。

 

次に、不安がっていた生側も食べてもらいました。(ついでに年下の友達にも)

恐る恐る食べていましたが、やはりと言うべきか、意外なほど好評でした。

「普通に美味しいし、むしろ好きかも!」「生の方がチーズ味がして、ピザにしてる意味がありますね!」「これビジネスチャンスでは?」などなど。ふふふ、私の理想のシーフードピザは美味しかろう。えびやイカでは味わえないシーフードがそこにある。

前向きな意見として「バーナーで炙ったり、バジル後乗せとかもいいかもしれないですね。」ということも言われました。褒めすぎ褒めすぎ!

 

と言うことで理想のピザを食べてレビューをした結果、自他ともに「お刺身ピザは意外とアリ」という結論に落ち着きました。

 

 

 

まとめ

理想のシーフードピザを作って食べてみた感想、食べてもらった感想をまとめます。

味に関して言えば、生の方は好評だったし世の普通のシーフードピザにも全然対抗できるポテンシャルはあったと思います。

ただ、作り手目線で言うとそうもいかないのかなということも見えてきました。まず、基本生ものなので賞味期限が1~2日程度しかなく、管理が大変です。冷凍品だったらもっと長いかもしれないけど、作る準備に解凍が加わるとさらに作るのがめんどうになります。そしてなにより、高い…。自炊なのに1枚600円オーバーしてる時点でかなりの高級品。お店でやろうと思ったら1枚いくらになるやら。そういう点も踏まえるとお店でやろうとするのはハードルが高いかなと思いました。

 

そう考えるとえび、イカなどのシーフードピザは、冷凍品が多く出回っていて安く、準備も解凍のみで、味も普通に美味しいということなので、まさに両者win-winの完成形シーフードピザとも言えるのかもしれません。えび、イカなどが選出されているのはちゃんと理由があるんだね、完敗しました。

 

とは言え、生の刺身のシーフードピザも味だけで言えばお店にあっても遜色ないレベルなので、どこかのお店で期間限定とかで出してほしいところ。

着想を得た企業の方とかいたら是非ご検討をよろしくお願いいたします。

 

 

 

おわり