ゼルダの伝説BotWからのTotK
任天堂Switchの大ヒット作「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」&「ティアーズオブザキングダム」
まさに神ゲーというにふさわしい本作。YouTubeでも多くの実況プレイ動画や攻略動画、やりこみ動画などがアップされ続けています。
筆者も前作をプレイした時、興奮してマスターソードを作りました。
続編新作であるティアーズオブザキングダムで久しぶりにゼルダの伝説をプレイし、ゼルダ熱が再燃しています。
こうなったら“あれ”を作ってみるか…!
共通しているあのアイテムの矛盾点
もはやアクションの一部と言ってもいいんですが、このシリーズでお馴染みの「パラセール」というアイテムがあります。
これは見たことある人が多いと思うんですが、主人公のリンクが空中を滑空するためのアイテムです。ブレワイで登場したこのアイテムは、ダンジョン攻略や移動に用いられ、このゲームでは必須の存在です。必須すぎてアイテムであることすら忘れるレベルです。
そんなパラセールですが、筆者としてはひとつ納得がいっていない点がずっとありました。それは「どうやって持ち運んでいるのか?」という点。
見てもらえればわかる通り、パラセールは結構でかい。いや、こんなことを言い出したら「他のアイテムも持ち運べないでしょ」とか言いたい気持ちはわかる。僕だってその他の装備品や食材などのアイテムはゲーム的ご都合で持ち運べているということで納得している。
しかし、パラセールはもはやアイテムではなくアクションの一部とも言えるのだ。つまり、リンクが今来ている服や装備している剣と盾と同様のレベルで、目に見えていないと納得がいかないのだ。
そんな感情をよそに、実際にリンクが滑空する時はおもむろに腰辺りをまさぐったのちに突然パラセールが現れ、それに掴まって滑空するようなアクションになっている。
こんな難癖は自分だって付けたくない。
でもこのゲームが大好きだからこそ気になってしまう。
好きな娘にイタズラしちゃう小学生のような心境だ。気になり出したら止まらないんだ。
ということで自分でこのもやもやは解決してみせる。
パラセールくらいの大きさのものを携帯でき、かつパラセールの機能をある程度こなすことができるものがあれば自分の中でも納得できるはずだ。
これが現実的解決策
かと言って1から全部作るのは困難だ。あれに似たパラセールは作れるだろうが、携帯性があり、パラセールの機能を担えるものを作れるほどの技量は持ち合わせていないのだ。
ということで考えました。既製品で携帯性があり、最もパラセールに近いもの。
それは折りたたみ傘です。
これであれば腰にぶら下げて携帯できるしバッと展開すればパラセールっぽくもある。
こいつに持ち手があればリンクも携えれるくらいのサイズ感だ。
持ち手部分も可変式であればより“リアル”だ。
これを折り畳み傘に付ければ、こうだ。
よし、見た目と機能は備わった。
あとは空中を移動してみよう。
これが勇者の滑空
今は夏だ。連日の猛暑は記録的。7月だというのに35℃を越えるのが普通な感じになっている。
でも、僕は外で、空中を、移動したかった。
だから年下の友人Bを誘った。動画を撮ってほしかった。
深くは聞かないでいてくれる。なんて優しい奴なんだ。ちょっとは「どんなことするんですか?」とか聞いてほしかったけど逆に安心もした。「折り畳み傘のパラセールを試します」って答えたらたぶん来てくれないから。
なんやかんやで日曜の17時過ぎに合流。場所は名古屋のど真ん中にある若宮大通公園。この公園は高速道路の下にある長細い公園で、フリースペースでいろんなイベントをやっていたり、フットサルコートやバスケコートもあったりする。その日は10~20代くらいのアマチュア?な青年たちがキックボクシングの試合を繰り広げていた。
ここに来る途中に、今日なにがしたいかを友人Bに話した。「どういうことっすか??」と言われたので「見れば分かるから…」と返したけど、果たして本当に見ただけで分かるだろうか。
そんなことを思いつつ歩いていたら目的地に到着。
名古屋の真ん中にある若宮大通公園には実はターザンロープとトランポリンがある。
折り畳み傘パラセールを作った時「ターザンロープで滑空すればパラセールっぽくなるんじゃないか」、そう思った。
ただそれだけのためにここに来ている。いい画を収めたい。
その前に普通にターザンロープをやってみる。
めっちゃ楽しかった。久しぶりにこの遊具やったけどこんなに楽しいんだ。何度か普通に遊んでいたら隣のコートでバスケしていた外人の人も寄ってきて遊んでいった。ちょっと怖かったので「アッ ドゾッ」しか言えなかった。
気を取り直してこのターザンロープで滑空を試みる。
傘を開き、持ち手を両手で持ちながら滑空するだけ。
あれ、持ち手を持つのって両手であって、ターザンロープを持つのも両手であって…。
とんだ誤算だ。どうしよう。
何回かターザンロープをやって試行錯誤した結果、この方向性に定まった。
傘の柄をロープと同じ位置に据えて、腿でがっちりロープを挟み体を支え、両手で持ち手を持つ。良い画を撮る方法はこれしかない。
ただ難点があって、両手をロープから離すのはめっちゃ怖くて勇気がいるという点と普通に危ないという点。何回か試したけど、とりあえず腿でしっかり挟めていれば落ちるとかはなさそうな感覚ではあるが、ただただ怖い。
くそ、パラセールってこんなに怖いのか…!リンクってすげぇ…!だから勇者なんだ。
でも諦めない。僕だってマスターソード持ってるし。
ここからは後ろの歩道橋から撮ってもらった。
やはりどうしても片手になっちゃうな。
何回かやると慣れてきた。
最終的に、これが最も成功に近かった。
あと、挑戦に次ぐ挑戦により、腿が悲鳴を上げていた。内ももでほぼ全体重を支えていたので当然と言えば当然。
友人Bは「ロープから両手離せるのすごいっすね!怖くないんすか?」と言ってくれた。もちろん怖かった。
「自分はマスターソードを持っている」という点だけで頑張れたような気がする。まぁあと普通にターザンロープが楽しかったのでやり遂げられた。正直もうパラセールの完成度とかは度外視していた。
夏に外で友人とターザンロープをした。それだけでなんか良かった。
おわりに
当初思い描いた形とは少々異なるが、概ね目的は達成できたように思う。
リンクが持っているパラセールもこれくらいコンパクトになる機構であれば納得できる。(これで機能性があるかはわからないが…)
トータルで1時間くらい公園で遊んだ後、僕たちはいつも行っている立ち飲み屋に歩いて向かった。暑かったけどこんな日曜の夕方もたまにはアリか…。
その後日、少しゼルダの伝説をプレイした。
改めて見ると、パラセールは見栄えから何から何まで違っていて「あの日公園で何をしたんだっけ?」とはなったけど、無駄な休日ではなかったとも思っている。
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★⋆
楽しさ:★★★★
実用性:★★
費用の掛からなさ:★★★
おすすめ度:★★★
おわり